青色申告ソフトは、製品の一覧を先に開いても決めきれません。受けたい控除の額が決まると、確定申告までに作る書類と提出の方法がそこで定まり、必要な機能は逆算で絞り込めます。
要件を先に書き出しておくと、候補を並べる作業はスムーズに進みます。freeeのように名前から入った場合でも、確かめる欄は同じ順に並びます。控除の要件を起点に、選び方の手順を追います。
〔要確認:監修税理士 氏名〕(〔要確認:事務所名〕・税理士登録番号〔要確認:登録番号〕)
本記事の税務に関する記述について、内容の正確性を確認しています。

青色申告ソフトに求める機能は特別控除の要件から逆算すると決まる

比較の記事や広告から入ると、並んでいる機能の数だけが記憶に残ります。まず決めておきたいのは、青色申告で受けたい控除の額です。額が変われば、そろえる書類も提出の道筋も入れ替わります。
控除の額は三つに分かれており、どれを狙うかで帳簿の付け方が変わります。求める中身は、この分岐の下流にあります。上流を飛ばすと、比べる基準が最後まで定まりません。
額を決める材料は、経理の都合ではなく事業の規模と手元の人手です。年商5,000万円規模で取引の本数が伸びているなら、青色申告ソフトへは最も高い額を狙う前提で組み立てます。狙わない選択も、理由を添えておけば後から読み返せます。
逆算の順序は三段階です。控除の額を決め、その額に要る帳簿の付け方と書類を並べ、最後にそれを担う機能を探します。反対向きに進めると、機能の一覧のほうから額が決まる形になって噛み合いません。
検討で手が止まるのは、この三段のどこかを飛ばしたときです。額が決まらないまま候補を集めても、どの欄を見ればよいのか分かりません。飛ばした段へ戻れば、止まっていた判断はスムーズに動きます。
逆算で出てきた青色申告ソフトへの要求は、紙一枚に収まります。収まらないときは、額の決定がまだ済んでいないと読み替えて構いません。紙が一枚になった時点で、候補を開く準備は整います。
確定申告の直前に慌てる原因は、この逆算を年明けに始めるところにあります。年の初めに額を決めておけば、一年の作業もそれに合わせて進められます。決める作業そのものは、紙とペンだけで済みます。
事業を始めて最初の年は、額を低めに置いて翌年から上げる進め方も成り立ちます。要求が軽くなる分、初年度の手戻りは少なくなります。上げる年を決めておけば、入れ替えの判断も先送りになりません。
特別控除の金額は記帳の方式と提出の方法によって三つに分かれる
控除の額は三つあり、どれを狙うかで用意するものが変わります。国税庁のタックスアンサーは、最高55万円と最高10万円を本文に置き、最高65万円を注記の形で示しています。
最高55万円が向く先は、事業所得や不動産所得を生ずべき事業を営む人です。求められるのは、正規の簿記の原則での記帳と、そこから作った貸借対照表と損益計算書を申告書へ添えて、期限に間に合わせることになります。
青色申告ソフトへの要求は、この定めを分解するとそのまま出てきます。記帳の方式、作る書類、添付して出す先、間に合わせる期限の四つです。四つが並べば、確認する項目は決まります。
最高65万円は、この55万円を受けられる方が電子帳簿保存かe-Taxでの電子申告を行っている場合の額です。55万円の要件を満たしていることが前提であり、電子化だけで届く額ではありません。
最高10万円は、上記に当たらない青色申告者へ適用される額です。記帳が単式にとどまる場合はここへ収まり、そろえる書類も少なくなります。
狙う額を一行で書いてから、青色申告ソフトの候補を開きます。書いた一行がそのまま絞り込みの条件になり、途中で迷いません。書かずに進めた検討は、比べる欄が毎回変わります。
額の選択は毎年見直せます。初年度は10万円で回し、体制が整った年から55万円へ移る進め方も取れます。移る年を先に決めておけば、機能の追加も同じ時期にそろいます。
三つのうちどれを選んでも、確定申告の期限そのものは変わりません。変わるのは、期限までに作っておく書類の枚数と、その手前で要る帳簿の細かさだけです。枚数が増える場合は、作業時間もあらかじめ見込んでおきます。
イ 不動産所得または事業所得を生ずべき事業を営んでいる青色申告者で、これらの所得に係る取引を正規の簿記の原則、(一般的には複式簿記)により記帳し、その記帳に基づいて作成した貸借対照表および損益計算書を確定申告書に添付して、確定申告書をその提出期限(確定申告期限)までに提出している場合には、原則としてこれらの所得を通じて最高55万円(令和元年以前は最高65万円)を控除することとされています。
正規の簿記の原則による記帳をどの機能が担うのかを先に確かめる
正規の簿記の原則は、一般には複式簿記を指すと国税庁のページに書かれています。取引を借方と貸方の両側で記録し、仕訳帳と総勘定元帳が積み上がる形です。片側だけの記録では、この原則に満たせません。
毎日の入力画面が簡単に見えても、裏側で複式の記録が組まれているかは別の話です。仕訳の一覧を画面で開けるか、総勘定元帳を出せるかを、試せる期間のうちに見ておきます。
青色申告ソフトの説明では、自動や簡単という言葉が目立ちます。確かめたいのは言葉ではなく、出力できる帳簿の名前のほうです。帳簿名で確認すると、候補どうしの違いは短い時間で見分けられます。
取引の取り込みが付いていても、仕訳を確定させる判断は人の側に残ります。どの科目へ入れるかを決める手間は無くなりません。ここを見込まずに始めると、最初の月の見通しが狂います。
現金と預金の動きだけを追う扱いに慣れていると、複式への移行は重く感じられます。負担は最初の月に集中し、翌月からは落ち着きます。慣れた後の入力は、片側だけの記録よりスムーズになります。
青色申告ソフトを選ぶ段では、仕訳の入力と修正がどれだけ少ない手数で終わるかを見ます。手数は、一か月分を入れてみれば数えられます。数えた手数は、候補を比べる基準の一つになります。
簿記の原則そのものは、毎年変わるものではありません。一度組み立てた手順は、翌年以降もそのまま使えます。組み立てに使った時間は、初年度だけの支出として見込んでおきます。
確定申告の場面で慌てるのは、原則を満たさない帳簿のまま年を越した場合です。年内に一度、仕訳帳と総勘定元帳を画面から出してみると、満たしているかどうかはその場で分かります。出せない場合は、年内に対策できます。
貸借対照表と損益計算書の作成まで届くかどうかが最初の分かれ目になる

帳簿を付けられても、そこで止まる場合は最高55万円の控除を受けられません。国税庁のページは、帳簿に基づいて作った貸借対照表と損益計算書を確定申告書へ添えることを求めているからです。
添付する書類は、青色申告決算書の様式の中に組み込まれています。毎日の入力から決算書の様式まで、同じ画面でつながるかどうかが分かれ目です。
入力の段階で止まってしまうのは、作業の区切りが見えにくいためです。切れ目がどこにあるかを先に知っておけば、あとから足す工程にも見当が付きます。
青色申告ソフトの機能の一覧では、決算書の作成という欄を探します。欄があっても、どの様式まで出せるかは候補ごとに違います。様式の名前で確かめると、読み違えが起きません。
入力と決算書が分かれている形でも、書き出した数字を渡せば作成は進みます。ただし渡す手間が毎年増えるため、全体の作業負担はそのぶん変わります。
決算書の手前で、試算表を月ごとに出せるかも見ておきます。年に一度だけ数字を見る形では、期末に判断が集中します。集中を避けた年ほど、確認はスムーズに終わります。
青色申告ソフトが決算書まで対応していれば、期末の作業は突き合わせだけで済みます。縮んだ分は、締切の前の余裕としてそのまま残ります。余裕があれば、控除の要件も落ち着いて点検できます。
届かない形を選ぶなら、足りない工程を誰が担うのかを先に決めます。決めずに年を越すと、期末にその工程が宙に浮きます。残った作業は、締切の直前にまとめて負担になります。
店舗や部門ごとの数字を分けて見たい事業では、決算書へ届くかどうかだけでは足りません。分ける前提があるなら、内訳を持てるかどうかも同じ欄で確かめておきます。欄を一つ足すだけで、後からの入れ替えを避けられます。
電子申告と電子帳簿保存のどちらを選ぶかで満たす要件の重さが変わる

最高65万円は、55万円の要件を満たした人への上乗せです。国税庁は、電子帳簿保存かe-Taxでの電子申告を行っていれば、この額になると注記に書いています。
二つのうち、e-Taxでの電子申告のほうが手前にあります。提出の方法を変えるだけで済み、毎日の記帳の形は動かさずに残せます。
青色申告ソフトを選ぶときは、電子申告までが同じ画面でつながるかを確かめます。別の手順に分かれても提出はできますが、締切の直前に手間が増えます。その負担は、初回ほど重くなります。
電子帳簿保存の側を選ぶ場合は、帳簿の備え付けと保存に関する決まりが加わります。中身は国税庁のページに注記として書かれているため、方針を決める前に自分で確認します。
どちらを選んでも、55万円の要件を先に満たしている必要があります。順序を入れ替えると、上乗せだけを狙っても控除は受けられません。上乗せの手続きを先に整えても、帳簿の側が追いついていなければ額は変わりません。
青色申告ソフトで確認するのは、選んだ方法に対応する手順があるかどうかです。手順が無ければ、外部での手続きが毎年発生します。その作業は、締切直前の負担になります。
迷う年は、電子申告から始めるほうが負担が少なく済みます。翌年以降に電子帳簿保存へ広げる形なら、初年度の負担は増えません。広げる時期も、要件の紙へ書き添えておけばスムーズに来ます。
確定申告の当日に電子申告へ切り替えようとすると、本人確認の手続きが間に合わないことがあります。切り替える年は、年内のうちに一度だけ画面を開いて、必要なものを並べておきます。
(注1)令和2年分以後の青色申告特別控除について、この最高55万円の青色申告特別控除を受けることができる方が、電子帳簿保存(※)またはe-Taxによる電子申告を行っている場合は、最高65万円の青色申告特別控除が受けられます。
名前が先に挙がる製品でも青色申告ソフトの性格は要件の満たし方で分かれる
おすすめ3選のような並びで名前を覚えても、自社に合うかどうかは分かりません。その並びは注目の順であり、自社の要件を満たすとは限らないからです。
要件の満たし方で見直すと、タイプは三つに分かれます。帳簿から決算書までを一本でつなぐ性格、取引データの取り込みを起点に置く性格、簿記の様式に沿って積み上げる性格が、青色申告ソフトの読み分けになります。
一本でつなぐタイプは、入力から提出までの手順が少なくて済みます。途中で別のツールに移らないため、作業の手間も把握しやすくなります。確定申告の時期に触る画面も一つに収まります。
取り込みを中心とするタイプは、口座や決済の明細が多い事業に向いています。明細を取り込んだ段で仕訳の案が示される形になり、入力の起点は画面の外へ移ります。freeeがこのタイプの代表例として挙げられます。
様式に沿って積み上げる性格は、簿記の手順をそのまま画面へ写した形です。帳簿の型を崩さずに進めたい場合に向きます。青色申告ソフトの評価は、この三つのどれを求めるかで入れ替わります。
三つに優劣はありません。優劣として語られるのは、語る人の条件が先に決まっているためです。自社の条件に置き換えれば、順位はその場で組み替わります。
製品名から検討しても、特徴を整理し直せば同じ表で比べられます。載せ替えの作業は、要件の紙が済んでいればスムーズに終わります。
三つの性格をまたいで使う形も選べます。取り込みで明細を集めて、様式に沿った画面で仕上げる進め方です。ただし道具が二つになると、年に一度は突き合わせの工程が増えます。
| 控除の額 | 国税庁のページが求めていること | 候補の公式ページで確かめる欄 |
|---|---|---|
| 最高10万円 | 最高55万円の要件に当たらない青色申告者へ適用される額 | 青色申告決算書を出力できるか |
| 最高55万円 | 正規の簿記の原則による記帳と、貸借対照表および損益計算書の添付と、確定申告期限までの提出 | 複式簿記での帳簿と決算書の作成に対応しているか |
| 最高65万円 | 最高55万円の要件に加えて、電子帳簿保存またはe-Taxによる電子申告 | 電子申告まで同じ画面でつながるか |
freeeのような製品名から入る検討では確かめる順序が入れ替わる
freeeという名前から検討を始める場合も、順序さえ整理すれば問題ありません。名前から入ること自体は問題になりませんが、確かめる順序だけは元へ戻します。
戻す順序は三段階です。要件を書く、性格へ翻訳する、公式ページで現在の表記を確かめる。freeeでも他の名前でも、この三段階は変わりません。
青色申告ソフトの機能や料金は、提供元の公式ページで随時更新されます。記事や口コミの記述は書かれた時点のものであり、そのまま前提には置けません。確認日を控えておくと、後から見直せます。
freeeを候補に残すかどうかは、三段目で決まります。公式ページで自社の要件を満たしているか確認し、満たしていなければ外します。判断の材料は、そのページの表記だけで足ります。
名前から入ると、比べる相手も名前で集めがちになります。集めた製品が三つとも同じタイプなら、比較する意味があまりありません。freeeを起点にする場合も、この点は変わりません。
freeeを含めて候補を三つ並べるなら、性格の異なるものを混ぜます。青色申告ソフトの表は、タイプが異なるほどスムーズに比較できます。同じタイプを並べても、細かな機能の差しか残りません。
最後に残った候補は、試用の期間で一か月分を入れて確かめます。合計が合うかどうかより、手が止まる箇所を見つける目的で使います。止まった箇所を書き出しておけば、残る候補との差もその場で見えてきます。
freeeのように名前を知っている人が周りにいる場合も、聞ける範囲は限られます。聞けるのは操作の感触までで、確定申告に要る欄を満たすかどうかは自社の要件でしか決まりません。
締切から逆算して作業を三つに割ると申告の準備はスムーズに進む
確定申告の期限は、国税庁のページに翌年3月15日と書かれています。この日から逆算すると、一年の作業は三つに分けられます。毎日の記帳、期末の締め、提出の手続きです。
毎日の記帳は、月ごとに区切って終わらせます。月末に前の月を閉じる習慣があると、期末に戻る作業はほとんど残りません。
割った作業のうち、どれが自社で重く出るのかは年ごとに動きます。重い側を年の初めに見当付けておけば、人手の置き方もそこへ寄せられます。
青色申告ソフトの画面で月ごとの締めができる形なら、この習慣は定着しやすくなります。締めた月に印が付き、戻る箇所がその場で見えるためです。見えている作業はスムーズに片づきます。
期末の締めは、残高の確認と決算整理に分かれます。どちらも時間のかかる作業のため、締切の一か月前に着手する前提で予定を立てます。
提出の手続きは、電子申告なら短い時間で終わります。ただし初回は利用者識別番号やカードの読み取りでつまずくため、締切の当日には回しません。
三つに分けると、求める機能もそれぞれに見えてきます。月ごとの締め、決算整理、提出の三つで欄を作れば、青色申告ソフトで確かめる順序はスムーズに決まります。
作業手順を記録しておくと、翌年はそのまま使えます。年ごとに組み直す手間が消え、準備の立ち上がりも早くなります。早く立ち上がった年ほど、締切の前の判断は軽く済みます。
三つの割り方は、事業の形によって重さが変わります。現金の取引が多い事業では毎日の入力が重く、請求書での取引が中心なら期末の突き合わせが重く出ます。重い側へ時間を寄せると、全体は短く終わります。
三つのうち最初の一つが崩れると、残りの二つも期末にずれ込みます。確定申告の準備がいつも重くなる事業では、崩れているのがどの月なのかを先に見つけます。
- 狙う控除の額を一行で決める
- その額に要る帳簿の方式と書類を書き出す
- 月ごとに前の月の帳簿を締める
- 期末に残高を確認して決算整理を行う
- 貸借対照表と損益計算書を作成する
- 確定申告書へ添付する書類をそろえる
- 確定申告期限までに提出する
記帳を社内の誰が担うかで青色申告ソフトに求める水準は変わる
記帳を自社で行うのか外部に任せるのかで、求める機能は変わります。中で回す前提なら、控除に要る記録を毎月そろえ切れるかが先に立ちます。
入力の体制について、『税理士に顧問料を払う本当の理由』は一つの結論を置いています。会計ソフトへの入力は、最終的には社内でやる体制を目指すべきだという趣旨です。
同書が理由に挙げるのは、数字が手元へ届くまでの時間です。入力を外部に任せると、経営判断に使う数字が早くても二か月前の情報になる可能性があると書いています。青色申告ソフトの水準は、この時間差をどこまで詰めたいかで決まります。
時間差を詰めたい事業では、中の誰が入力するのかを先に決めます。決めた人が使える画面かどうかが、そのまま候補の条件になります。
外へ渡す前提でも、控除の要件そのものは変わりません。額を決めるのは帳簿の方式と提出の方法であり、担い手ではないからです。担い手が変わっても、要件の紙は書き直さずに済みます。
担い手が決まると、青色申告ソフトへ求める水準は自然に絞れます。中で回すなら毎月の締めの早さ、外へ渡すなら決算書までの段取りが要点です。どちらの前提でも、控除の判定に耐える形かを見る目は自社に要ります。
担い手を決めた日付は、要件の紙の隅に書いておきます。次に見直すとき、何がどう動いたのかを一行でスムーズに引き継げます。
確定申告の直前だけ外へ渡す形は、手戻りが最も大きく出ます。渡す前提なら年の初めから渡し、中で付ける前提なら年の初めから中で付けます。途中で入れ替えた年は、突き合わせが二重になります。
会社の会計ソフトへの入力は最終的には社内でやる体制を目指すべきです。
繰越の残高と過年度の決算書の引き継ぎは青色申告ソフトを替える前に決める
年の途中で道具を替えると、期首の残高を手で起こす場面が出ます。控除の判定は年の単位で行われるため、期の途中で記帳が途切れる形は避けます。
引き継ぐのは、期首の残高と前の年の決算書の数字です。どちらも新しい側へ手で入れる場面があり、入れた数字は突き合わせて確かめます。
青色申告ソフトを替える時期は、年明けの早い段階にすると楽に済みます。期首から新しい側で付け始められれば、二つを行き来する月が生まれません。
過年度のデータは、控除の要件に効く範囲だけを新しい側へ入れます。控除の判定となるのは当年の帳簿と決算書であり、前年の明細までは含まれません。どこまで入れたかを一行で残しておくと、翌年の確認は短く済みます。
引き継ぎで迷いが出るのは、電子帳簿保存を行っている場合です。替えた後も保存の決まりを満たし続けられるかを、国税庁のページで先に確かめます。記帳の担い手から考える税理士の探し方も、この時期に一度読み返しておくと判断が早まります。
替えた年は、青色申告ソフトの出力と前の年の決算書を並べて確かめます。並べる作業は一度きりで、翌年からは不要です。一度の確認を省くと、控除の要件を満たしたかどうかが曖昧なまま残ってしまいます。
引き継ぎで確かめた欄は、要件の紙へそのまま書き足しておくと確実です。紙が一枚に保たれていれば、次に替える年の判断もスムーズに進みます。
替える年の確定申告は、いつもより早めの着手が安心です。新しい側の出力に慣れるまでは、同じ書類を作るにも手が止まる箇所が増えるためです。早めの着手は、その分をそのまま吸収します。
青色申告ソフトの選び方は判断の項目を表に落とすとそのまま手順になる

ここまでの内容を項目へ落とすと、判断は短い時間で終わります。並べる項目は、控除の分岐がそのまま五つの問いに変わったものです。
一つ目は狙う控除の額、二つ目は記帳の方式です。三つ目は決算書の作成、四つ目は提出の方法、五つ目は担い手になります。青色申告ソフトの候補は、この五つの答えで並び替えられます。
答えはどれも一行で書き切れます。書き切れないときは、要件の決定がまだ途中だという合図です。途中で止めずに、書けなかった項目へ戻ります。戻る先がその場で分かる状態なら、検討は止まりません。
表の一行目には、狙う控除の額を書いておきます。控除額が決まっていないと、どの機能で十分かを判断できません。額が決まれば、残りの四つは上から順に埋まります。
公式ページに書かれていなかった欄は、そのまま空けておきます。確認できなかった項目を推測で埋めると、確かめた情報と混ざってしまいます。空いた欄は、次に開く日の宿題にします。
五つの欄が埋まれば、青色申告ソフトの選び方は手順の形になります。freeeのような名前から入った場合でも、同じ表の上でスムーズに比べられます。表が残れば、次に見直す年も同じ速さで進みます。
選んだ理由は、項目の横へ短く添えます。翌年の見直しでは、変わったのが自社かソフト側かを、その一行から判断できます。
表ができた時点で、確定申告までの段取りはほぼ決まります。残るのは、決めた額に向かって毎月の作業を積むことだけです。積み方が同じであれば、翌年の準備は今年より軽く終わります。
- 狙う控除の額が一行で書けているか
- 正規の簿記の原則による記帳を続けられるか
- 貸借対照表と損益計算書の作成まで届くか
- 電子申告と電子帳簿保存のどちらへ進むかを決めたか
- 記帳の担い手が決まっているか


税理士コンシェルジュ事務局からのコメント
青色申告ソフトの選び方は、製品の注目度ではなく、受けたい控除の額から決まります。額が決まれば帳簿の方式と提出の方法が定まり、確かめる欄もそこで閉じます。freeeのような名前から検討が始まった場合も、公式ページで現在の表記を確かめる順序は同じです。帳簿を誰が付けるかが決まっていない段階では、青色申告ソフトの比較よりも先にその一点を決めてください。順序をそろえるだけで、確定申告の準備はスムーズに進みます。