芸能人・スポーツ選手に詳しい税理士を探す3つの方法
目次
芸能人・スポーツ選手が税理士に依頼しないと、どうなる?
いわゆる著名人は「有名税を負っている」という表現があります。知名度の高さに比例するようにプライベートを侵害されたり、出費がかさむことを指します。
この「有名税」とは言葉だけのもので、実際に税務署に収める税金ではありませんが、実際の「税」は、どんな人であっても納税の義務を負っています。
この点、ある意味では平等であるともいえますが、著名人であるとが故に抱える特殊な事情もあり、この点について留意して対応しないと思わぬ不利益をこうむる可能性もあります。
こうした特殊な事情にある場合、税務についても配慮が必要です。特殊性を理解した税理士に依頼するべきですし、そのような分野を得意とする税理士もいます。
例えば申告等の税務について、以下のように考えた結果、大きな問題に発展したケースは多々あります。
・「税理士に相談するほどの金額でもないかな」
・「先輩に相談すれば、自分でやれそうだな」
・「これは特に申告しないでよいだろう」
税務はもともと複雑な立て付けであるうえに、制度改正も多く「前は、これでOKだったはずなのに」「この手続でトラブルになったことはなかったのに」と新しい情報を得ていなかったためにミスが生じたり損害を負ったりすることもあります。
税務のプロである税理士、それも著名人ならではの税務に詳しい税理士に依頼していれば、そのような事態を防ぐことが可能です。
金銭的な損害だけではなく、風評被害が一般の人よりも大きいのも芸能人やスポーツ選手の納税における特徴です。一度でも脱税や所得隠し、誤った申告等をすれば、悪い印象はなかなか拭うことができないのが現状です。
例えば、お笑いコンビチュートリアルの徳井義実氏の無申告・所得隠しが話題となったのは2019年のことですが、数年たった現在においても度々話題となります。特に、申告シーズンにおいてはなおさらです。
徳井氏の場合、1億円以上の無申告があったと報道されています。しかし、無申告によって得られた金銭的メリットよりも、事態が明らかになったときのデメリットのほうがはるかに大きいのは、火を見るより明らかでしょう。
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芸能人・スポーツ選手が税理士を選ぶ際のポイント
芸能人やスポーツ選手の方が、税務や申告を税理士に依頼する際にチェックしておきたいポイントは主に以下のとおりです。
税理士を選ぶポイント1、芸能人・スポーツ選手のスケジュール調整にも対応可か
著名人である自身が税理士事務所に立ち入るところは、人目を避けたいところです。何もやましいことはなく、普通の打合せや相談のために事務所を訪れたとしても、それを世間の目がどのように捉えるかはわかりません。
また、「仕事の時間帯や場所が、日によって違う」「仕事が終わるのは深夜のことが多い」といったこともあるでしょう。一般的な税理士は、世間に合わせて土日祝や早朝深夜は営業していないことが多いです。
したがって、依頼する側の都合にあわせた場所・時間帯に面談を設定することができる税理士をお薦めします。例えば、平日に限らず開所している税理士事務所や、どこにでも駆けつけてくれる税理士です。また、多忙な本人に代わって、家族やマネージャー等とのやり取りでも対応可能とする税理士もよいでしょう。
税理士を選ぶポイント2、芸能人・スポーツ選手特有の税務に詳しいか
サラリーマンや事業者と異なり、著名人の方の収入は定期的に入るものではなく、予測がつきにくいものです。また、増減の幅も大きい等、特殊な事情がありますが、そのようなことに柔軟な税理士がよいでしょう。
もちろん、税理士であればどんな依頼者に対しても有利な申告方式や消費税の取扱いをアドバイスしてくれますし、多額の臨時収入があった場合等、ピンポイントな事案にも対応することができます。
しかし、著名人の税務は収入の増減や経費の考え方について等、特殊な内容も少なくありません。例えば、通常はエステや美容院にかかる費用は経費として認められませんが、これらを利用することが仕事や業績に直結する場合は、この限りではありません。
著名人といえば、芸能人やスポーツ選手が代表されるところですが、その他にも個人で活動しているアナウンサーやメディア露出の多い著述家、最近ではYoutuberの税務を得意とした税理士事務所もあります。ご自身が「いわゆる著名人に当てはまる」と思う場合は、税理士に税務を依頼することを強くお薦めします。
こうした点について、実情に詳しく経験豊富な税理士に依頼すれば、日頃から不適切な経費の取扱いをせずに済みますし、申告シーズンも安心です。
なお、「自分は、少し税金に詳しい」「お金のやりくりには自信がある」といった人が周囲にいるかもしれません、しかし、その人がどんなに税金に詳しくても、税理士の資格がない以上「無資格者」であり、無資格者が税務についてアドバイスをすることは法律に違反しています。
アドバイスを受けた側としても、提供された情報が誤っていたために大きな損害を負ったり、風評被害にさらされるリスクも生じます。相談するならプロにしたほうがよいことは、間違いありません。
参考記事:安いからと無資格(ニセ)税理士に依頼した場合の大きなリスク
芸能人・スポーツ選手が安心できる税理士を探す3つの方法
税理士は資格を持って税務に携わっている「税務のプロ」ではありますが、得意ジャンルはそれぞれに異なりますし、多くの税理士は起業や一般的な個人事業主を顧客としています。全ての税理士が著名人の仕事に理解があり、適切に対応できるというわけではありません。
ここでは、芸能人やスポーツ選手の方にとって適切な税理士の探し方を、3つ挙げます。
税理士を探す方法1、芸能人・スポーツ選手の所属先からの紹介
まずは、所属先のマネジメント事務所や団体等に相談してみるべきでしょう。事情を理解し、適切な税理士を紹介してもらえる可能性は高いです。
税理士を探す方法2、芸能人・スポーツ選手を得意としている事務所を検索
インターネットで検索してみると、税理士や税理士事務が多くヒットします。あまりに多くて探しにくいという場合は、日本税理士会連合会をはじめとした各税理士会のホームページにある税理士検索では、所在地から税理士を探すことができるので便利です。
参照:日本税理士会連合会ホームページ 税理士情報検索サイト
また、「芸能人」「スポーツ選手」等と検索ワードを入れて絞り込めば、芸能・スポーツに携わる方々を専門に顧客としている税理士を見つけられます。
税理士を探す方法3、芸能人・スポーツ選手に強い税理士を紹介サービスで探す
税理士紹介サービスでは、多数の登録税理士を抱えています。税理士の登録時には綿密な面談を行い、それぞれの得意分野や人間性を把握しています。行き当たりばったりで探すよりは、自分にとって適切な税理士に出会える可能性は高いかもしれません。
芸能人・スポーツ選手には信頼できる税理士が必要不可欠
税理士にとって、顧客の秘密保持に配慮することは基本です。特に芸能人・スポーツ選手のように特殊な業界、職種である場合は、世間の詮索から起こる予期せぬ事態が発生するかもしれません。
こうしたときに、十分に対応できるノウハウを持つことが必要です。柔軟かつ迅速に、そして個人情報を確実に守ってくれる「お金まわりのことを相談できる人」がいるというのは、想像以上に安心を与えてくれるものです。
ここで土台になるのは、何といっても信頼関係です。「この税理士になら任せられる」「これは!」と思える税理士を見つけられれば、本業にもより一層専念することができるでしょう。
株式会社タックスコム:代表取締役
会計の実務経験を活かし、これまで1000名以上の税理士と面談を行い、相談実績は1万件を超える。2017年に執筆した書籍「税理士に顧問料を払う本当の理由」は、出版から半年にわたりAmazonカテゴリ「税理士」で1位を獲得。2021年に実施した日本コンシューマーリサーチの調査では、税理士紹介サービスで顧客満足No.1を獲得。
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