本文へ移動

税理士を探す・選ぶ

あなたの税理士は、なぜ「提案してくれない」のか。その違和感は、正しい。

経営者が机越しに資料を差し出し、眼鏡の税理士がペンを手にそれに応えている相談場面のイラスト
「毎月、試算表を持ってきてくれる。でも、それ以上の提案はない」「節税について聞いても、当たり障りのない答えしか返ってこない」「自社のビジネスを、深く理解してもらえている実感がない」。もし、あなたが今こうした違和感を抱えているなら、最初にお伝えしたいことがあります。その違和感は、正しいものです。税理士紹介サービス「税理士コンシェルジュ」を運営し、これまで1,600名を超える税理士と直接面談を重ねてきました。

その中で、経営者からこうした声を、本当に数多く聞いてきました。あなただけが感じているのではありません。ただし、その違和感の正体は、多くの場合「今の税理士が悪いから」ではありません。

もっと根の深い、時代の構造的な変化から来ています。そして、あなたが今いだいている「向こうから提案してくれない」という不満には、実は一つの大きな前提のすり替えが隠れています。提案は、待つものなのでしょうか。それとも、引き出すものなのでしょうか。

この記事を読み終えたとき、あなたの見方はおそらく反転しています。「何を提案してくれないのか」という不満が、「自分はこう関わればいい」という具体的な行動に変わっている。その土台となる考え方を、私は「税理士Netflix理論」と呼んでいます。

あわせて、近年あらゆる経営者が抱く「AIがあれば、もう税理士はいらないのでは?」という疑問にも、正面から答えます。

監修者:山下 健一(株式会社タックスコム代表)
20年・27,000件超の実績と1,600名との面談をもとに、経営者向けの税理士選びの情報を発信しています。
この記事の内容を解説した動画

税理士は「Netflix」である。待っていても、おすすめは出てこない

結論から言います。税理士は、Netflixのような動画配信サービスとよく似ています。

あなたが休日の夜、Netflixを開いたときのことを思い出してください。画面の前にただ座って、「さあ、今夜の私にぴったりの一本を、向こうから出してくれ」と待っているでしょうか。

おそらく、しないはずです。自分で「アクション」「感動できる」「最近話題の」といった言葉を検索窓に入れ、観たいものを能動的に探しに行く。それが当たり前の使い方です。

税理士も、これと本質的に同じ構造を持っています。優れた答えは、あなたからの明確な問いがあって初めて出てくる。これが「税理士Netflix理論」の核心です。

「提案してくれない」と感じたその瞬間、あなたはもしかすると、検索窓に何も打ち込まずに、画面が勝手に正解を映すのを待っていたのかもしれません。

優秀なデータベースは「検索」されるのを待っている

税理士の頭の中には、膨大な情報が蓄積されています。過去の判例、税法上の特例、他社の成功と失敗の事例、資金調達の現実的な進め方。これらは、経営者にとって極めて価値の高い「データベース」です。

しかし、このデータベースは、明確な問い(検索)を投げかけられて初めて開きます。

なぜ「いい節税ないですか?」では答えが返ってこないのか。問いが漠然としすぎていて、相手が前提を補えないからです。たとえば、次のように比べてみると、違いがはっきりします。

  • 「何かいい節税ないですか?」→「特にありませんね」で終わる(漠然とした問い)。
  • 「来期、新規事業に1,000万円を投資したい。手元の現金をできるだけ減らさずに実行するには、どんな順序が考えられますか?」→具体的な資金繰りの設計が返ってくる(明確な問い)。
  • 「節税したいんですが」→保険や車の購入をすすめられて終わる(漠然とした問い)。
  • 「3年後に会社の売却を視野に入れている。今から貸借対照表のどこを整えておくと、企業価値が評価されやすいですか?」→出口から逆算した具体策が返ってくる(明確な問い)。

違いは、相手の能力ではありません。問いに「ゴール」と「数字」と「期限」が入っているかどうか、ただそれだけです。漠然とした問いには漠然とした答えしか返らない。

これは、検索窓に「面白い映画」とだけ打ち込んでも、ぴんと来る作品にたどり着けないのと、まったく同じ構造です。

「提案がない」と感じたとき、まず確かめたいのは、自分が明確な問いを渡せているか。ここに、多くの経営者が見落としている最初のポイントがあります。

「契約の中身」が、提案の有無を決めている

ここで、もう一つ大事な事実があります。あなたが今、税理士と結んでいる契約の多くは、「税務申告を代行する」という内容です。

これは、Netflixで言えば「映画を観る権利」とは少し違います。むしろ「決められた作業を、正確に、期日までに仕上げる」という約束に近い。だとすれば、その範囲の外にある「未来への提案」が自動的に出てこないのは、ある意味で当然のことなのです。

では、提案が出てこないのは、税理士の怠慢なのか。多くの場合、怠慢ではありません。

不満を抱える経営者から「税理士が何も提案してくれない」という相談を本当に多く受けてきました。ところが、「では具体的にどんな提案をしてほしいのですか?」と尋ねると、言葉に詰まってしまう方も少なくありません。

実は、提案を求める経営者の話をよく聞いてみると、そもそもまだ提案が必要な段階ではないケースも多いのです。

たとえば年商1,000万〜2,000万円の規模であれば、税理士からの提案を待つよりも、売上を一つでも多く上げることのほうが、経営上はるかに優先順位が高い。この段階では、税理士による差はそれほど大きく出ません。

ですから「提案がない」と感じたら、まず2つを確かめてみてください。自分はどんな提案をしてほしいのかを具体的に言葉にできるか。そして、自社は本当に提案が必要な段階に来ているか。

これは相手の問題ではなく、問いの側の問題かもしれない、ということです。

もちろん、情報をしっかり開示し、相談も明確なのに、それでも「へえ、そうなんですね」で終わってしまう。そういう場合は、税理士の側に課題がある可能性があります。この線引きについては、後ほど触れます。

そもそも、税理士は「提案が苦手」な人が多いという事実

ここで、1,600名と面談してきた経験から、あえて踏み込んだ事実をお伝えします。これを知っておくと、税理士との付き合い方が大きく変わります。

実は、税理士という職業に就く方は、もともと「提案が苦手」な傾向があります。

これは、決して能力が低いという意味ではありません。むしろ逆です。税理士は、難関の国家資格を、長い時間をかけてこつこつと努力して取得した人たちです。

安定した専門性を武器に、正確な仕事を積み上げていくことに、強い適性と価値観を持っています。裏を返せば、ゼロから企画を立てたり、変化の激しい戦略を練ったりすることは、必ずしも得意分野ではないことが多い。

もしそうした「攻め」が本来好きなタイプであれば、最初から営業職や事業家の道を選んでいたはずなのです。

これは、人懐っこい営業マンに「なぜ細かい数字の管理が苦手なのか」と問い詰めるのが筋違いなのと、まったく同じことです。それぞれに向いた仕事があり、税理士は「正確さ」の側に強みを持つ専門家なのです。

この背景を理解すると、見えてくることがあります。「提案してくれない」のは、多くの場合、相手が怠けているからでも、あなたを軽視しているからでもない。職業的な特性として、能動的な提案が得意でない人が一定数いる、という構造の問題なのです。

だとすれば、対応策も見えてきます。提案を「待つ」のではなく、こちらから明確な問い(検索)を投げて、相手の持つデータベースを引き出す。これが、税理士Netflix理論の実践です。

そして、それでもなお応えてくれない場合に初めて、「相手の層」を疑う段階に進む。順序が大切なのです。

ここで強調しておきたいのは、これは個々の税理士を責める話ではない、ということです。彼らは自分の適性の中で、契約された仕事を誠実に果たしている。

問題は「人」ではなく、経営者と税理士のあいだにある「付き合い方の前提」そのものが、時代に追いついていないことにあります。では、なぜ今、その前提を見直す必要が出てきたのでしょうか。

なぜ今、これほど多くの経営者が同じ違和感を抱くのか

明るいオフィスで経営者と税理士が並んで座り、窓の外を見ながらこれからの計画を話し合っているイラスト

ここからが、この記事の最も大切な部分です。「提案がない」という違和感は、実は今、多くの経営者が同時に抱き始めています。

なぜ、特定の誰かではなく、これほど広く同じ感覚が広がっているのか。それは、個々の税理士の質が落ちたからではありません。世の中が変わり、税理士に求められる役割そのものが変わったからです。

つまり、あなたの感じている違和感は、時代の変化を敏感に察知している証拠でもあるのです。

かつては「正確な記帳」で十分だった

少し時間を巻き戻して考えてみます。かつての日本では、会社の経理に求められることは比較的シンプルでした。

日々の取引を正確に記録し、間違いのない決算書を作り、期日までにきちんと申告する。この「正確さ」と「期日厳守」こそが、税理士に期待される中心的な価値でした。

実際、それで多くの会社が回っていました。市場は安定的に伸び、金利や為替の変動も今ほど激しくなく、「去年と同じことを、今年も正確に続ける」ことが、経営の堅実さに直結していた時代だったからです。

前年の延長線上に今年があり、今年の延長線上に来年がある。その前提が成り立つ限り、過去を正確に記録することは、未来を見通すこととほぼ同じ意味を持っていました。

この時代において、過去の数字を正確にまとめる税理士は、まさに必要十分な存在でした。「かつてのやり方が愚かだった」のではなく、「かつてはそれで十分だった」というのが、正確な理解です。

時代が変わり、求められる役割が変わった

しかし、経営を取り巻く環境は、ここ十数年で大きく変わりました。市場の変化のスピードは上がり、数年前の成功パターンが急に通用しなくなる。原材料費やエネルギー価格は読みにくく、為替も大きく動く。

資金繰りの前提が、一年単位どころか数ヶ月単位で揺らぐ場面も珍しくありません。前年の延長線上に今年がある、という大前提そのものが、崩れてしまったのです。

このような時代において、経営者が本当に必要としているのは「過去を正確に記録すること」だけではなくなりました。むしろ、「これから何が起こりうるかを一緒に見て、先回りして手を打つこと」の比重が、急速に高まっています。

具体的に、求められる役割はこう変わりました。

  • かつて「先月の数字はこうでした」と正確に報告する → 今「このペースだと半年後に資金繰りが厳しくなる。今のうちに手を打ちましょう」と先回りする。
  • かつて「今期の税金はこの金額です」と確定額を伝える → 今「今期の利益をどう残せば、来期の資金調達につながるか」を一緒に設計する。
  • かつて去年と同じ処理を、今年も正確に繰り返す → 今、事業のフェーズや出口に合わせて、毎年やるべきことを組み替える。

ここに、すれ違いが生まれます。多くの税理士は、かつて十分だった「正確な記録」という役割を、今も誠実に果たしている。一方で経営者は、いつのまにか「未来の設計」を求めるようになっている。

両者とも間違っていないのに、噛み合わない。これが、あなたの違和感の正体です。

繰り返しますが、悪いのは税理士個人でも、あなたの選択でもありません。時代が変わったのに、付き合い方の前提だけが昔のまま取り残されている。敵がいるとすれば、それはこの「古いままの前提」という構造です。

そして、時代が変われば、付き合い方も変わって当然なのです。あなたが違和感を抱いたのは、その変化に経営者として正しく反応している、ということに他なりません。

かつては10年かけて起きていた市場の変化が、今は1〜2年で起きる。多くの経営者がほぼ同時に「これまでと同じ付き合い方では足りない」と感じ始めたのは、偶然ではなく、この構造変化の必然なのです。

では、AIで十分なのか。最大の疑問に正面から答える

夜の書斎でノートパソコンの前で顎に手を添えて考え込む経営者のイラスト

ここまで読んで、勘の鋭い経営者ほど、ある疑問にたどり着くはずです。

「税理士がNetflixのようなデータベースで、自分から明確に問いを投げればいいのなら。その問いは、AIに投げても同じではないか。むしろAIなら、24時間、いくらでも答えてくれる。だったら、もう人間の税理士に顧問料を払う必要はないのでは?」

これは、今の時代を生きる経営者として、極めて自然で、鋭い問いです。逃げずに、正面から答えます。

半分は、正しい

最初に、はっきり認めておきます。この疑問は、半分は正しいのです。

過去の数字を入力し、決まった形式で集計する。一般的な税法の解説をする。ありふれた質問に一般論で答える。

こうした「型の決まった作業」は、今後ますますAIが得意とする領域になっていきます。実際、その精度とスピードは、すでに多くの場面で人間を上回り始めています。

ですから、もし税理士との関わりが「言われた入力作業をこなし、調べればわかる一般論を返すだけ」のものだとしたら、その部分については、AIのほうが速く、安く、正確だという指摘は、その通りなのです。

ここを否定しても始まりません。AIは賢い。これは事実として受け止めるべきです。

しかし、だからこそ、見えてくるものがあります。AIがこれだけ賢くなったからこそ、「では、人間にしか残らない価値とは何か」という輪郭が、かえってくっきりと浮かび上がってくるのです。

ひとことで言えば、AIは「正しい答え」を出すことはできても、「あなたの会社の文脈を踏まえること」「実行の責任を負うこと」「人脈という信用を貸すこと」はできません。文脈・責任・信用。この3つを、一つずつ見ていきます。

それでも人間の税理士に価値が残る「3つの理由」

税理士が経営者を銀行担当者に引き合わせ、握手を交わしている場面のイラスト

AIが賢くなった時代に、なぜ生身の税理士と関わり続けるのか。その理由を、抽象度の低いものから高いものへ、順に見ていきます。

文脈、責任、信用。この3つは、いずれも今のAIには担えない領域です。

① 文脈。「説明しなくても伝わる」という速さ

AIに精度の高い答えを出してもらうには、前提をすべて言葉にして渡す必要があります。自社の財務状況、業界特有の事情、進行中の案件、社長個人が見据えているゴール。これらを毎回ゼロから説明しなければ、的確な答えは返ってきません。

多忙な経営者にとって、この「毎回ゼロから説明する」という作業は、想像以上に大きな負担です。

そしてもう一つ、見落とされがちな「時間差」の問題もあります。たとえば記帳を外部に委託していると、ある月の数字が経営判断に使える状態になるまでに、数か月かかることがあります。

気づけば、目の前の判断を、すでに古くなったデータをもとに下している、ということが起こりうるのです。

一方、日頃から会社の数字と社長の考え方を共有している税理士なら、状況は変わります。「例の入金、来月ずれそうなんだけど」という一言だけで、これまでの経緯や会社の資金状況を踏まえた答えがすぐに返ってくる。

前提の説明を省け、しかもより新しい状況で判断できる。言葉を尽くさなくても汲み取ってもらえる。

この「文脈の共有」は、関係を積み重ねた人間との間にしか生まれない価値です。これが一つ目です。

② 責任。署名し、矢面に立つという覚悟

AIは、節税の選択肢を瞬時に提示してくれます。しかし、その申告書に署名はしません。ここが、決定的な違いです。

AIがどれだけ「この処理で問題ありません」と答えたとしても、その言葉には、何の保証もついていません。実際に税務署と向き合う場面で、AIはあなたの隣には立たない。説明する立場も、対応する立場も、すべて経営者一人に返ってきます。

一方、人間の税理士は、申告書に署名します。署名するということは、その内容に責任を持ち、いざというときに矢面に立つということです。

最終的に税務署と向き合い、根拠を示しながら対応する。その覚悟ごと引き受けるのが、人間の税理士です。

経営者が税理士に支払っているのは、単なる情報の対価だけではありません。「実行に責任を持ち、いざというときに前に立つ」という覚悟に対して、対価を払っている。

情報そのものが手に入りやすい時代だからこそ、「その情報に責任を持つ人がいる」ことの価値が、むしろ際立っているのです。

なお、税理士に問える責任の範囲と、経営者自身が負うべき責任の線引きについては、リスクの見極めを扱う別の記事で詳しく取り上げます。ここでは「AIには責任が負えない」という一点に絞っておきます。

③ 信用。人脈という、AIには貸せないもの

「どんな決算書なら融資審査が通りやすいか」という知識そのものは、AIも教えてくれるようになりました。しかし、その先があります。

実力のある税理士は、自らの信用を使って動くことができます。「この会社の財務は私が責任を持って見ている。だから信用してほしい」と、金融機関の担当者に直接働きかける。長年の関係の中で築かれた、生身の信頼関係を担保に動く。

これは、どれだけAIが進化しても、代わりにはできません。

たとえば、同じ財務状況の会社が2社あったとします。一方は、銀行と何の面識もない経営者が一人で融資を申し込む。もう一方は、その銀行と長年の信頼関係を持つ税理士が「この会社は私が見ています」と一緒に話を通す。

書類上の数字が同じでも、後者のほうが話が前に進みやすいことは、想像に難くないでしょう。この差を生んでいるのは、情報ではなく「信用」です。

ビジネスの最後の局面で物を言うのは、しばしば情報そのものではなく、人と人とのつながりです。この「信用のネットワーク」のハブになれることが、人間の税理士に残る、最も高度な価値です。これが三つ目です。

文脈、責任、信用。この3つを持つ税理士は、AIに置き換えられません。逆に言えば、これらを担ってくれる存在こそが、これからの時代に経営者が本当に必要とするパートナーなのです。

ここまで読んだあなたは、もう「AIがあれば税理士はいらない」という問いには、自分で答えを出せるはずです。問うべきは「いるかどうか」ではなく、「3つの価値を担える相手と、どう出会うか」なのです。

あなたが今日からできる「正しい検索」の始め方

朝の机で開いたノートにペンを走らせながら考えをまとめる経営者のイラスト

ここまで読んで、「自分には財務の専門知識がないから、うまく問いを立てられない」と感じた方がいるかもしれません。ご安心ください。専門知識は必要ありません。

あなたが言葉にすべきなのは、税法の用語ではなく、経営者としての生々しいゴールです。「3年後には、海外展開の足場を作りたい」「従業員の給与を、業界の中でも高い水準にしたい」「いずれは会社を次の世代に引き継ぎたい」。こうした素朴な願いこそが、最良の「検索キーワード」になります。

具体的には、次の3つを言葉にするだけで、問いの解像度は一気に上がります。

  • ゴール:3年後、5年後に、会社をどんな状態にしたいか(拡大したいのか、引き継ぎたいのか、売却したいのか)。
  • 不安:今、夜も眠れないほど気になっている数字やお金の問題は何か。
  • 期限と規模:いつまでに、どれくらいの金額が関わる話なのか。

たとえば「3年後に事業を次の世代へ引き継ぎたい。ただ、自社株の評価が上がっていて、相続のときに資金が足りなくなるのが不安だ」。この一文だけで、税理士は何を準備すべきかを具体的に描き始められます。

その願いを、税法と財務のルールに沿って実現可能な道筋に翻訳する。それが、プロの税理士の仕事です。

あなたは専門用語を覚える必要はなく、ただ自分の本当のゴールを、率直に言葉にすればいい。それが、税理士というデータベースを動かす最初の一歩です。

では、正しく問いを投げても、いい答えが返ってこないときはどうするか。そのときは、問いの立て方の問題ではなく、相手の「層」が関係している可能性があります。

明確なゴールを、情報を開示したうえで相談しているのに、「へえ、そうなんですね」で終わってしまう。そうした手応えのなさが続くなら、いよいよ相手の実力や立ち位置を見極める段階です。

ただし順序を間違えないことが大切です。まず自分の問いの解像度を上げる。それでも応えてもらえないと分かって初めて、相手を見極める。

この順序が、後悔のない判断につながります。

違和感の正体を手にしたあなたが、次に確かめること

税理士は、待っていても答えを出してくれる存在ではなく、明確な問いに応えて力を発揮する「データベース」です。

そして「提案がない」という違和感の多くは、税理士個人の問題というより、税理士は本来提案が得意でない人が多いという職業特性と、時代が変わったのに付き合い方の前提だけが古いまま取り残されている、という構造から生まれています。

あなたがその違和感を抱いたのは、経営者として時代の変化に正しく反応している証拠です。AIが賢くなった今も、文脈・責任・信用という3つの価値は、生身の税理士にしか担えません。

では、その「本当に担える税理士」を、どう見極めればいいのか。実は、付き合い方の前提を整え、明確な問いを投げても、なお的外れな答えしか返ってこないことがあります。それは問いの立て方の問題ではなく、相手の立っている「層」が関係しているかもしれません。

税理士には、果たせる役割に明確な段階の違いがあり、しかも不思議なことに、同じくらいの顧問料を払っていても、受け取れる価値はその層によって大きく変わります。

次に読む 税理士の5段階ピラミッドと顧問料パラドックスでは、その違いを可視化する考え方と、なぜ同じ顧問料でも受け取れる価値がこれほど変わるのかを、詳しく見ていきます。

「自社のスピードに合っているか」が気になった方は あなたの税理士は時速何キロも入口になります。

そして、AIには担えない「文脈・責任・信用」という3つの価値を、実際に何を見て見分けるのか。税理士を選ぶ基準(誠実さ・専門知識・教育体制)で、その観点を具体的に確かめられます。

税理士コンシェルジュ事務局からのコメント
税理士から受け取れる提案の質は、依頼する側の問いの具体性によって大きく変わる、というのが本記事の要点です。まずは経営のゴールを言葉にするところから始めていただくのが近道です。

もし「自社の現状を、客観的に整理し直したい」「今の税理士との付き合い方を、一度きちんと見直したい」と感じたなら、税理士コンシェルジュに相談するという選択肢もあります。

20年・27,000件超の実績と、1,600名との面談で積み上げた視点から、付き合い方の見直しをお手伝いできます。まずはこの記事を、自分の会社の付き合い方を見直す、きっかけにしていただければ幸いです。

厳選税理士紹介ご依頼はこちら

MAIL FORM

業界20年のプロが、御社に合う税理士を選びます。

必要事項をご入力のうえ、確認画面にお進みください。必須 は必須項目です。

お問合せ内容必須
依頼したい業務必須

該当するものをすべて選択してください。

個人情報保護方針(別タブ)