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会計ソフトfreeeの評判と使い心地、導入前に確認したい向き不向き

会計ソフトfreeeを候補に挙げた経営者が最初に戸惑うのは、同じ製品への評判や使い心地の声が割れている点です。星の数や短い一言をいくら集めても、自社に当たるのがどちらの声なのかは決まらないまま残ります。

導入の前に手元の取引の形を数字で書き出しておくと、集まった声は比較の材料へ変わります。書き出す項目と、割れた声を仕事の工程ごとに読み分ける順序を、順を追って並べます。

監修者:
山下 健一(株式会社タックスコム代表)
20年・27,000件超の実績と1,600名との面談をもとに、経営者向けの税理士選びの情報を発信しています。

会計ソフトfreeeの評判と使い心地を導入前に見比べて検討している経営者

会計ソフトfreeeをめぐる賛否は同じ製品でも正反対に分かれる

製品の名前で検索をかけると、画面には賛成と反対の書き込みが入り混じって表示されます。片方を読み終えた時点で結論は早く出ますが、もう一方を開いた瞬間に判断は振り出しへ戻ります。読む順番によって結論が変わる状態です。

集める件数を増やしても、この振れ幅は縮みません。増えるのは賛否の総量であって、自社に当てはまるのがどちらなのかという点には、書いた人の誰も答えていないからです。集める作業だけが長引いてしまいます。

賛否どちらにも、書いた人にとっては筋の通った根拠があります。会計ソフトfreeeの評判として並ぶ短い言葉は、その根拠を省略した結論だけを伝えています。対立して見えるのは結論の表面にすぎません。

名前が広く知られた製品ほど、書き込む人の数も商売の種類も幅が出ます。幅が出た分だけ並ぶ評価も遠くまで散り、両端の強い言葉だけが目に入ります。真ん中の穏やかな書き込みは埋もれたまま残ります。

振れ幅そのものを製品の欠点として読む必要はありません。使う条件が変われば結果も変わる道具であれば、どの製品でも同じ現象が起こります。名前の知られ方が大きいほど、現象は目立って見えます。

会計ソフトfreeeへの声を判断材料にする鍵は、書き手ではなく読む側の基準にあります。基準を持たないまま画面を追うと、最後に読んだ一文の印象だけが手元へ残ります。翌日には別の声がそれを上書きします。

この記事では製品へ点数を付けません。割れた評判をどう整理し、どの順番で自社の状況と照らし合わせるのかを、順を追って整理します。比較の表に順位の欄は置きません。

仕分けの作業そのものは、紙とペンがあれば済みます。紙に書くのは製品への要望ではなく、自社の取引がいま何本動いているかという実数です。作った紙は、次に候補を見直す年まで持ちこたえます。

評判が割れるのは製品の優劣ではなく書き手の前提が違うからである

書き手の前提とは、その人の商売の回り方のことです。取引の本数、入金と支払の経路、帳簿を毎日触る人の顔ぶれ、締切が重なる時期の四つが、評価の土台をつくります。前提が違えば評判の内容も変わります。

同じ機能が、ある会社では作業時間の短縮として現れ、別の会社では設定の手間としてだけ残ります。機能自体は変わりません。違うのは、その機能が役立つ場面が社内にどれだけあるかという点です。

書き手は自分の前提を書きません。本人には当たり前の条件であり、言葉にする理由がないからです。会計ソフトfreeeについて書かれた評判も例外ではなく、省かれた条件は読む側から見えないまま結論だけが渡されます。

前提が欠けた記述は、賛成も反対もそれぞれ正しくなります。どちらも自分の土台の上では成り立っており、噛み合わないのは土台が別だからです。ここを読み違えると、探すほど迷いが深くなります。

読む側が前提を補うには、自分の側の前提を先に持っている必要があります。手元に数字がなければ、補う先が決まりません。補えない文面は、印象の言葉としてだけ流れていきます。

この順序を逆にすると、検討は止まります。会計ソフトfreeeの評判を先に読む進め方では、読むたびに基準がブレてしまうためです。軸が動いた検討は、時間をかけるほど結論から遠のきます。

敵は書き手でも製品でもありません。前提を省いた短い言葉だけが広まるという、情報の性質そのものが原因です。形を変えられない以上、読む側の手順を変えるほうが早く片づきます。

手順を変えると決めた時点で、集める量の問題は消えます。導入の判断に要るのは大量の声ではなく、手元の条件に当たる数件だけだからです。数件で足りると分かれば、比較に使う時間も短くなります。

事業の形が違えば会計ソフトfreeeへの評価は高くも低くも出る

評価を動かす要素は、手元で数えられるものばかりです。銀行口座の数、決済手段の数、現金でのやり取りの有無、請求書を出す本数、経費を精算する人数の五つが代表格になります。

口座や決済手段が多い事業では、明細の自動取り込みが役立つ場面が毎月あります。同じ仕組みでも、入り口が一つか二つしかない商売では、設定にかけた時間のほうが目立ちます。

会計ソフトfreeeへの評価が高い記述を読むときは、書き手の取引方法が多いかどうかを確信します。低く出る書き込みでは、入り口の少なさと取引の本数の落ち着きを同じ順で確かめます。

請求書の発行数も影響します。月に数本で収まる商売と、数十本を発行する商売では、同じ画面に求めるものが別物になります。前者では画面の軽さが、後者では一覧の扱いやすさが評判を決めます。

現金取引が多い事業では、詳細を取り込む仕組みが役立つ場面が少なくなります。働く余地が小さい道具に高い評判が集まらないのは当然であり、そこに製品の優劣は表れていません。余地の大きさは、月に残る明細の本数でそのまま測れます。

会計ソフトfreeeの導入を検討する場面では、この五つを把握しておくと判断基準が定まります。数えた結果は五行の紙に収まり、以後はその紙を横に置いて声を読み進めることになります。

経費を精算する人数が増えると、画面を触る人の幅も広がります。簿記に触れたことのない社員が入力する前提なら、求める条件は入力の分かりやすさへ寄っていきます。使う人が増えるほど、評判の受け止め方も分かれます。

五つの要素は、どれも読む側にあります。比較を始める前に数え終えておけば、読んだ記述がどの要素の話なのかをその場で判別できます。判別できた文面だけが材料として残ります。

声でよく語られる論点 その声が当たりやすい商売の形 当たりにくい商売の形
明細の取り込みで入力が軽くなった 口座と決済の入り口が多く月の明細が積み上がる 現金のやり取りが中心で明細が残りにくい
設定に時間を取られた 取引の本数が落ち着いており設定の回数が上回る 本数が多く設定の時間を毎月の短縮で回収できる
画面が分かりにくい 簿記の手順に慣れた担当が様式のまま進めたい 簿記に触れたことのない社員が入力を担う
顧問の事務所と話が通じない 記帳の大半を外部へ預けている 記帳を社内で回し数字を自分で見ている
前の道具と勝手が違う 長く同じ道具を使い手順が体に入っている 初めて帳簿を付け比べる相手を持たない

導入の前に自社の取引の入り口を数えると読み方の基準が定まる

壁に並んだ無地の郵便受けの前に立ち、人差し指で指さして数えている経営者

数える作業は、通帳と決済の明細を開くところから始まります。実際に使っている口座だけを書き出し、使っていない口座は除外します。残った数が、書き手の条件と突き合わせる最初の数字になります。

決済の手段も同じ要領で並べます。カード、電子的な決済、口座振替のそれぞれについて、月に何件動いているかを直近の一年ぶんで見ておきます。件数は概数で構いません。

現金での取引は、件数よりも記録が残るかどうかが重要になります。会計ソフトfreeeの評判のうち取り込みに触れた部分は、明細が電子で残る商売を想定した話であり、現金中心の商売にはそのまま当てはまりません。

請求書の発行本数は、月ごと増減も書き添えます。平均だけを書くと、最も多い月の負担が見えなくなるためです。最も多い月の数字こそ、求める条件を決める材料になります。

導入の判断へ進む前に、この五行が埋まっているかを確かめます。埋まっていない行があれば、そこは調べる先が決まっているだけの宿題であり、判断そのものを止める理由にはなりません。

五行が埋まると、会計ソフトfreeeの導入をめぐる声のうち読む価値のあるものが自然に絞られます。取引環境が近い書き手の声だけを残し、状況が異なる口コミは参考に留めます。残した側だけを読み直す形にすると、目を通す量はそこで打ち止めになります。

数えた紙には、数えた日付を入れておきます。商売の形は年ごとに動くため、日付がないと次に開いたときの鮮度が分かりません。日付の記録が、翌年の比較を楽にします。

この作業に身構える必要はありません。通帳と請求の控えがそろっていれば、順に書き写すだけで進みます。要した時間は末尾へ書き添え、次の見直しの目安にします。

  • 使っている銀行口座の数と休眠しているものの別
  • カードと電子的な決済と口座振替の月あたりの件数
  • 現金でのやり取りが残る形かどうか
  • 請求書の発行本数と月ごとの山と谷
  • 経費を精算する人数と簿記に触れた経験の有無

操作の手触りは会計ソフトfreeeを説明した文章からは読み取れない

使い心地という言葉が指す中身は、書く人ごとに別のものです。画面の反応の速さを指す人もいれば、迷わずに次の欄へ進めることを指す人もいます。同じ言葉が別の中身を運んでいます。

簡単だと書かれていても、何と比べて簡単なのかは本文に出てきません。紙の帳簿と比べた簡単さと、長年触った別の道具と比べた簡単さでは、読者が受け取る意味が変わります。

会計ソフトfreeeを説明した記述でも、この省略は同じように起こります。比べた相手が書かれていない以上、読む側が推測するしかなく、実際の使い勝手とズレが生じます。誤差は読むほど重なり、最後には印象だけが残ります。

操作で迷った点は、口コミに残りにくい情報です。止まった経験は数秒で過ぎ去り、書くほどの出来事として記憶されないためです。書かれないものは、どれだけ読んでも見つかりません。

それでも、評判から拾える情報はあります。その記述がどの工程の話をしているのかは、書かれた言葉から仕分けられます。工程が分かれば、手元で重い工程の話かどうかを判定できます。

会計ソフトfreeeを扱った記述に目を通すときは、明細の取り込み、科目の割り当て、修正、月ごとの締め、書類の出力という五つの工程へ振り分けます。振り分けた先が重い工程なら、その声は材料になります。

重要度の低い作業の評価に振り回される必要はありません。月に数分しか触らない工程だからです。触る時間の長さで重みを付けると、読んだ内容の扱いがそろいます。

工程の名前で仕分ける習慣が付くと、読む速さが上がります。冒頭の数行で工程が見えなければ、その書き込みは最後まで読まずに送っても差し支えありません。

自動仕訳とは、あくまでもデータ取得が自動であって、勘定科目の振り分けや仕訳修正まで全てが自動と言うわけではありません。

出典:山下健一『税理士に顧問料を払う本当の理由』(ファストブック、2017年)

会計ソフトfreeeの評価は経理を誰が触るかで入れ替わる

机に向かってペンを持つ若い女性社員と、その横に立って同じ紙をのぞき込む経営者

同じ画面でも、毎日使う人の立場が変われば評判も変わります。簿記を学んだ経験のある担当と、初めて帳簿に触る社員とでは、分かりやすさの意味が違うためです。

簿記に慣れた担当は、仕訳の形がそのまま見えることを求めます。仕訳の仕組みがみえにくい画面だと、確認の手間が増えたと感じます。その感想が低い評価として記述に残ります。

会計ソフトfreeeの画面を初めて帳簿をつける社員が使う場合は、評価は高くなります。仕訳を意識させない画面ほど、入力の迷いは減り、月末に手が止まる回数も少なくなります。

記帳の大半を外へ預けている会社の書き手は、別のことを書いています。社内の誰も毎日は触らないため、賛否の中心は画面の操作から数字の受け渡しへ移ります。同じ製品名の下に、別々の話が並んでいます。

取り込みが自動であることと、科目の割り当てまで自動であることは別々の話です。前に引いた一文が示しているのは、まさにその線引きにほかなりません。賛否の言葉を工程へ戻すと、線引きは帳簿の上でそのまま現れます。

会計ソフトfreeeへの賛否に目を通すときは、書き手がこの三つのどこに立っているかを先に推定します。推定できない記述は、材料の欄ではなく参考の欄へ置きます。

立ち位置が書かれている書き込みは、短くても値打ちがあります。経理を担う人数と簿記の経験が一行あるだけで、その賛否を手元へ翻訳できるからです。当てはまる声だけが導入の判断に役立ちます。

指摘のとおりに読めば、賛否の多くは同じ場所を指していると分かります。取り込みの軽さを評価する声と、割り当ての手間を嘆く声は、工程が違うだけで矛盾していません。比較の表では別の行に置きます。

顧問を任せている事務所が扱えるかどうかは導入の前に確かめる

無地の白い箱を両手で差し出す経営者と、受け取る白髪に眼鏡の税理士

記帳や決算を外部へ預けている会社では、事務所側が対応できるかが最優先です。社内の使い心地が良くても、受け渡しの経路が詰まれば毎月の手間はそこへ戻ってきます。

確かめ方は単純で、契約している税理士へ直接聞けば足ります。どの形式で数字を渡せるのか、画面をそのまま見てもらえるのか、決算の時期に何を追加で求められるのかの三点です。

この三点は、導入の前に聞くから意味があります。会計ソフトfreeeの評判をいくら読んでも、契約している事務所の事情は書かれていません。動き出してから聞くと、二重に入力する月が生まれます。

事務所の返事が分かれることもあります。対応できるが自社で整えてほしい範囲がある、という回答もあります。その範囲を文字にしておくと、後の行き違いが減ります。

税理士側に不慣れなツールの利用を求める必要はありません。預ける範囲を狭めて社内で持つ工程を増やす選択も、同じ机の上で比較できます。どちらを選ぶかは商売の形で決まります。

聞いた内容は、数えた紙の裏へ書き足します。会計ソフトfreeeの導入を決める段階になったとき、事務所の事情が書かれていれば、受け渡しに触れた記述の重みをその場で判定できます。書き足す欄は三行で足り、聞いた日付を添えておけば鮮度も分かります。

顧問の契約を結んでいない会社では、この確認は要りません。かわりに、将来どこかの時点で外へ預ける可能性があるかどうかを一行だけ書き添えておきます。

確かめるのに場を設け直す必要はありません。月次の打ち合わせの終わりに三点を聞くだけで、判断の材料が一つ増えます。増えた材料は、そのまま候補の絞り込みに使えます。

  • どの形式で数字を渡せるのか
  • 画面をそのまま見てもらえるのか
  • 決算の時期に何を追加で求められるのか

乗り換えの話が混ざった評判は判断の材料として切り分ける

使いにくいと書かれた書き込みの一部は、前に使っていたツールとの違いを述べたものです。操作への戸惑いは、新しい操作に慣れるまでの負担であって、ソフト本来の性能とは別問題です。

長く同じ手順を続けてきた担当ほど、入れ替えた直後の負担は重く出ます。指が覚えた順番が通用しなくなるためで、負担は慣れが進むほど薄れていきます。薄れる性質の負担は、判断の軸に据えません。

『税理士に顧問料を払う本当の理由』は、利用者の少ない製品に習熟してしまうと、後になって乗り換える局面で重い負担を背負うことになると注意を促しています。会計ソフトfreeeに限らず、慣れの移動はどの道具でも負担として現れます。

切り分けの手がかりは、利用期間の記述です。使い始めてどれくらい経った感想なのかが書かれていれば、操作に慣れる途中の声かどうかを判定できます。書かれていなければ判定は保留にします。

初めて帳簿を付ける会社には、この種の評判はほとんど当たりません。比べる対象がないため、操作を覚え直す負担そのものが生じないからです。当たらない声を読む時間は省けます。

逆に長く同じ道具を使ってきた会社では、この種の評判こそ手元に当たります。会計ソフトfreeeの導入で重く出るのは負担の存在であって、負担が続く期間や大きさは担当の慣れ方で決まります。

切り分けた結果は、紙の上で二列に分けて置きます。左に道具の性質の話、右に慣れの移動の話を並べると、残す声と送る声の区別が目で追えるようになります。区別が付いた時点で、読み返す対象は左の列だけになります。

二列に分けた時点で、読むべき量は目に見えて減ります。右の列は担当の経験年数で重みが決まり、左の列だけが候補どうしの比較として残ります。

比較の相手を決めないまま声だけを集めても順位は出ない

一つの製品の評判だけをいくら読んでも、出てくるのは賛否の総和です。順位は比べる先があって初めて生まれるため、並べる候補を決めない限り、読んだ量は判断へ変わりません。

候補の決め方は、名前の知られ方ではありません。数えた五行のうち、手元で重い行に差が出そうなものを二つ選びます。差が出ない候補を並べても、表には同じ答えだけが並びます。

比較の欄は、書き出した紙からそのまま写します。会計ソフトfreeeの評判を読む前に項目を決めておくと、読む順番で基準がブレなくなります。項目は製品の仕様ではなく取引方法の数や請求の数、使う人の経験、受け渡しの方法です。

評判から読み取れない欄は、書き込みをいくら足しても埋まりません。埋まらない欄には印を付け、提供元の表記か自分で触った感触でしか確かめられない欄として扱います。

書き込みには、書かれた時期が必ず付いて回ります。製品の側は更新され続けるため、以前に書かれた賛否はその時点の画面についての記述だと読むほかありません。欄へ写すときは、その記述が書かれた時期も同じ欄へ入れておきます。

会計ソフトfreeeの導入を決める場面では、賛否の多い少ないを候補どうしで並べても差は出ません。書き込みの量は製品名の知られ方に連動するため、手元で重い行が埋まる候補が残れば検討は終わります。

他のクラウド型の製品やインストール型の製品と並べる場合も、欄は同じものを使います。形式の違いは欄の中の答えとして現れるため、欄そのものを作り替える必要はありません。

順位が最後まで出ない場合は、欄の選び方が手元からずれています。ずれに気づいたら、数えた五行へ戻って重い行を選び直します。戻る先が決まっていれば、検討は止まりません。

年商5,000万円規模の会社が会計ソフトfreeeを検討する場面を追う

条件を一つ置いて追いかけます。年商5,000万円、銀行口座が三つ、カード決済が二系統、請求書の発行が月に40件、経理を担うのは社員が一人で、経営者が月末に数字を見る形とします。

この条件では、取引方法も請求書の数も少なくありません。明細を取り込む仕組みが働く場面が毎月訪れるため、取り込みの軽さを評価する声は手元に当たる可能性が高いと読めます。

一方で、入力を担うのは社員が一人です。会計ソフトfreeeの評判のうち科目の割り当てに触れた部分は、この会社では注意すべき点になります。簿記の経験が浅ければ、止まる回数が評価を左右します。

候補に残すかどうかは、この二つの声の重さの比較で決まります。取り込みで浮く時間と、割り当てで増える時間を、どちらも月あたりの分数で見積もります。差が小さければ、締めの早さなど別の欄で順位を決めます。

見積もりは概算で足ります。月に40件の請求と三つの口座であれば、手で入れていた時間のうちどれだけが取り込みへ移るのかは、担当が一か月触れば体感で分かります。

経営者が月末に数字を見る形であれば、締めの早さも欄に入ります。会計ソフトfreeeの導入で締めが早まるかどうかは、この会社では取り込みの軽さと同じ重みを持ちます。遅れが続けば、見る数字の鮮度が落ちます。

この条件で評判を読み直すと、残る記述は数件に絞られます。絞られた数件は、いずれも入り口の多い商売で簿記の経験が浅い担当が書いたものに寄っていきます。

条件を変えれば、残る声も入れ替わります。年商が同じでも請求が月に数件の商売であれば、取り込みの軽さを述べた声は最初から参考の欄へ移ります。条件が答えを決めています。

  1. 銀行口座と決済手段と現金のやり取りを数える
  2. 請求書の発行本数を月ごとの山と谷で書き出す
  3. 経理を担う人数と簿記の経験を書き添える
  4. 顧問の事務所へ受け渡しの三点を聞く
  5. 集めた声を五つの工程へ振り分ける
  6. 道具の性質の話と慣れの移動の話を二列に分ける
  7. 手元で重い行に差が出る候補を二つ選んで欄を埋める

評判を材料に変えるのは自社の条件を先に書いた記録である

無地の細長い木の棒を物差しのように両手で水平に掲げている経営者

ここまでの作業は、一枚の紙に集まります。入り口の数、請求の本数、触る人の経験、受け渡しの経路、そして数えた日付です。五つが埋まった紙が、声を読むための物差しになります。

自社の基準を持って読むと、同じ画面への賛否が全く視点であると分かります。見えた時点で、どちらが正しいのかという問い自体が消えます。残るのは手元に当たるかどうかだけです。

紙は翌年も使えます。会計ソフトfreeeの評判は年ごとに増えていきますが、増えても読む量が増えないのは、紙が先に絞り込みを済ませているからです。判断を口コミ任せにすると、調べる時間だけが増えてしまいます。

状況が変わった項目だけを書き換えれば、判断基準はそのまま使えます。行が動いた年には、去年と同じ書き込みの意味も入れ替わります。参考の欄へ送った記述が、材料の側へ戻ることもあります。

最後の確認は、提供元の表記で行います。料金や機能の記載は提供元の側で更新され、書かれた時点の情報がそのまま残るとは限らないためです。開いた日を紙へ書き添えておきます。

紙に書いた条件と提供元の表記がそろえば、会計ソフトfreeeの導入を決める材料は出そろいます。そろった時点で迷いが残るなら、条件の整理がまだ不十分であり、口コミを増やしても解決しません。曖昧な項目の見直しは、書き出した紙を見ればすぐに済みます。

ここまでの手順に、特別な知識は要りません。必要なのは通帳と請求の控えと、事務所へ三点を聞く時間だけです。手順を一度通せば、次の見直しは同じ順をたどり直すだけで済みます。

条件を書いた記録が残っているかどうかが、評判を材料に変えられるかどうかを分けます。記録のない検討は、毎回はじめから読み直すことになり、結論も毎回動きます。

税理士コンシェルジュ事務局からのコメント
会計ソフトfreeeをめぐる賛否が割れて見えるのは、利用者の事業環境が違うからです。入り口の数と請求の本数、そして毎日触る人の経験を先に数えておけば、読んだ記述が手元に当たるかどうかはその場で判定できます。記帳を外部へ預けている会社では、顧問の事務所が扱えるかどうかを先に確かめてください。会計ソフトfreeeを候補に残すかどうかの判断は、集めた声の数ではなく、紙に書いた条件の精度で決まります。

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