税理士を変えたいときにやってはいけないこと5選|注意点と正しい手順
📋 この記事でわかること
- 税理士を変えたいときにやってはいけない5つのNG行動
- 急な変更・期中変更がリスクになる理由
- 前の税理士との関係を正しく終わらせる方法
- 変更を急ぐべきケース・慎重に進めるべきケース
- 後悔しない変更のための正しい手順

「今すぐ税理士を変えたい」——そう思った瞬間に動き出す経営者は少なくありません。しかし、衝動的・性急な変更は、新しいトラブルを生む原因になります。変更そのものは問題ではありませんが、やり方を間違えると後悔するケースが非常に多いのです。
税理士紹介を専門とする株式会社タックスコムでは、20年・26,000件以上の紹介実績を通じて、変更時のトラブルを数多く見てきました。この記事では、税理士を変えたいと思ったときにやってはいけないNG行動と、後悔しない正しい手順を解説します。
目次
NG行動① 報酬の未払いがある状態で変更しようとする
前の税理士への顧問料を未払いのまま変更しようとするのは、最も避けるべき行動です。
山下健一著『税理士に顧問料を払う本当の理由』(Amazon税理士カテゴリ1位)には、実際にあった事例が紹介されています。前の税理士への報酬が100万円近く未払いのまま変更した経営者が、決算書の引き渡しを受けられず、新しい税理士との業務が滞ってしまったケースです。
「税理士業界は、税理士会という支部ごとのつながりが多く、特に同じ地域の税理士同士のつながりは非常に多くある。未払いとなっていると、要注意人物として扱われてしまうことがあり得る。」
未払いがある場合は、必ず精算を完了してから変更の手続きを進めること。これは変更をスムーズに進めるための絶対条件です。
NG行動② 決算期の途中で急に変更する
「今すぐ変えたい」という気持ちはわかりますが、期中(事業年度の途中)での変更はリスクが高いです。
期中で変更すると、次のような問題が発生します。
- 帳簿・仕訳データの引き継ぎが複雑になり、新しい税理士の負担が増える
- 引き継ぎ漏れやデータの齟齬が生じ、決算書の精度が下がるリスクがある
- 年の途中から受け入れを拒否する税理士事務所も多い
- 前の税理士が作成途中のデータをそのまま引き渡してくれないケースもある
よほど緊急の事情(脱税への加担を求められた、重大なミスが発覚したなど)がない限り、変更は決算期が終わったタイミング(新しい事業年度の開始時)に合わせるのが鉄則です。
💡 変更に最適なタイミング
- 最適:決算申告が完了した直後(新事業年度の開始と同時)
- 次善:決算の6ヶ月以上前(新しい税理士が決算準備に関われる)
- 避けるべき:決算直前・確定申告期(1〜3月)・期中の突然の変更
NG行動③ 前の税理士に直接「変えます」と言わずに新しい契約を結ぶ
新しい税理士との契約を先に結んでから、後で前の税理士に解約を伝えるというやり方も問題です。
二重契約状態になると報酬が二重に発生するだけでなく、前の税理士が持っている帳簿データ・申告書類の引き渡しタイミングが曖昧になり、引き継ぎがスムーズにいかなくなります。
正しい手順は、前の税理士への解約通知を先に行い、引き継ぎのスケジュールを合意した上で新しい税理士との契約に進むことです。また、現在の顧問契約書に解約予告期間の定めがないかを必ず事前に確認してください。「解約は3ヶ月前に通知」といった条件が設けられているケースもあります。
NG行動④ 感情的になって関係を悪化させる
長年の不満が爆発して、怒りに任せて「もう辞めてもらいます」と伝えてしまうケースがあります。しかし、感情的な別れ方は百害あって一利なしです。
税理士はあなたの会社のすべての財務情報を持っています。関係を悪化させた場合、引き継ぎ時の対応が消極的になったり、書類の返却が遅れたりするリスクがあります。また、税理士同士のコミュニティは狭く、評判が伝わることもあります。
変更の理由はシンプルに「会社の方向性が変わったため」「新しいステージに合わせて体制を見直したい」という伝え方が最も円満です。不満をすべてぶつける必要はありません。
NG行動⑤ 新しい税理士を1人だけ見て即決する
「早く変えたい」という焦りから、最初に面談した税理士にそのまま決めてしまうのも典型的な失敗パターンです。
「税理士は長い付き合いをするのが理想で、長い付き合いをするからこそ複数の税理士を比べて決めることをおすすめする。できることなら2〜3人を比べて適した税理士を選ぶのがよい。」
変更を急ぐあまり、最初に会った税理士の「耳障りのいい話」だけで決めてしまうと、また同じ不満を繰り返すことになります。必ず2〜3名と面談し、実際に悩みや経営の方向性を話して反応を比べてから決めることを徹底してください。
変更を「急ぐべきケース」と「慎重に進めるべきケース」
すべてのケースで慎重に進めるべきというわけではありません。状況に応じた判断が重要です。
| ケース | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 決算書に明らかな数字のズレ・ミスがある | 早めに動く | 放置すると融資・税務調査で致命的なリスクになる |
| 税理士から脱税・不正処理を示唆された | 即時変更 | 経営者も共犯になるリスクがある |
| 連絡が取れない・対応が著しく遅い | 早めに動く | 申告期限を守れないリスクがある |
| 漠然とした不満・提案が少ない | 慎重に判断 | まず直接伝える・年商規模が変更必要な段階か確認する |
| 事業拡大・融資・承継など方向性が変わった | 計画的に進める | 決算期の切り替えに合わせて準備する |
後悔しない変更のための正しい手順
- 変更の目的を明確にする——不満の解消だけでなく「次のステージで何を求めるか」を言語化する
- 現在の契約書の解約条件を確認する——解約予告期間・違約条件を把握する
- 新しい税理士の候補を2〜3名リストアップする——紹介サービスも活用して選択肢を広げる
- 候補者と面談して比較する——実際の悩みを話して反応・提案力・相性を確認する
- 新しい税理士を決定する——担当者との面談も必須
- 前の税理士に解約を通知する——感情的にならず、引き継ぎスケジュールを合意する
- 報酬の精算を完了する——未払いがないか確認し、すべて清算する
- 新しい税理士との契約を締結する——引き継ぎ完了後、新事業年度から開始
税理士コンシェルジュが変更時のトラブルをなくす理由
株式会社タックスコムの税理士コンシェルジュは、変更時の手順についても専門的なアドバイスを提供しています。
- 「変えたいが、どう進めればいいかわからない」という相談から対応。引き継ぎの進め方・タイミングのアドバイスも無料で提供
- 代表・山下健一が紹介前に税理士と直接面談しているのは業界で当社だけ。登録率30%以下の厳選1,600名以上から提案
- 担当スタッフ全員が決算実務10年以上の経験者。変更後の引き継ぎ上の注意点も熟知
- 契約後も定期フォローあり。変更後の関係構築もサポート
- 20年・26,000件以上の実績から、変更後に長期継続できるマッチングを実現
まとめ:変更は「正しい手順」で進めれば怖くない
- 未払いがある状態・期中・感情的な別れ方・1人で即決——これらは変更時の代表的なNG行動
- 変更は決算期の切り替えに合わせ、複数比較・計画的に進めるのが基本
- 急ぐべきケース(ミス・不正・連絡不通)と慎重に進めるべきケースを状況で判断する
- 手順さえ正しければ、変更は経営を前進させる有効な選択肢になる
📚 関連記事
2008年のサービス開始以来、「税理士選びの判断基準」を専門とする紹介サービスを運営。代表の山下健一が1,600名以上の税理士と直接面談し、登録率30%以下の厳選審査を実施。個人事業主から年商数百億円の上場企業まで、累計26,000件以上・20年にわたる紹介実績を持つ。担当スタッフは全員、決算実務10年以上の経験者。
いきなり税理士を紹介するのではなく、「そもそも変えるべきか」「紹介を使うべき状況か」という判断の整理からサポート。テレビ東京・週刊ダイヤモンド・経済界・税理士新聞などのメディアに掲載実績あり。代表著書『税理士に顧問料を払う本当の理由』はAmazon税理士カテゴリ1位を獲得。
面談済み 1,600名以上登録率 30%以下紹介実績 26,000件以上創業 20年Amazon 税理士部門 1位
最終更新日:2026年3月27日
▢こんな記事も読まれています
- 税理士は本当に必要?つけないリスクと顧問契約が必要な理由を専門家が解説📋 この記事でわかること 税理士をつけな[...]
- 税理士の探し方・選び方【完全ガイド2026年版】失敗しない5つの方法と11のチェックリストこの記事でわかること 税理士の探し方5つ[...]
- 税理士の口コミ・評判は信頼できるのか|正しい調べ方と見極めのポイント📋 この記事でわかること 税理士の口コミ[...]
- 税理士と契約するときの注意点7選|契約書の確認ポイントと顧問契約の落とし穴📋 この記事でわかること 税理士と契約す[...]
- 税理士の選び方を11個のチェックリストで紹介! 必要な理由や依頼するメリットも解説開業時や事業拡大期、また、申告の時期など[...]
▢一番読まれている記事
- 小計・合計・総計・計・累計の違いって何?正しい使い方をマスターしよう!
- 決算書の「マイナス三角△」の意味とは?具体的な使い方など日本独特の会計事情
- 所得金額と収入金額の違いとは?確定申告で必要な基礎知識と計算方法
- 金融機関お届け印とは?実印と同じ印鑑で兼用しても大丈夫?
- 「棚卸し」とは?意味や目的、作業方法まで分かりやすく解説
- マネーの虎で最も成功した「フランスロール」成功者の波乱万丈な人生のまとめ
- マイナンバーと預貯金口座が紐付けされるとどうなる?
- 「続柄」の正しい読み方・書き方とは?書き方一覧と基礎知識
- 年商とは?売上高との違いや一般的な使い方など年商の基礎知識
- 法定福利費とは?種類や負担料率、計算方法、福利厚生費との違いまで解説
税理士コンシェルジュコラム
新着・税理士無料相談
新着・口コミ