税理士を探すときに最初にやりがちなNG行動5選|失敗しない選び方の基本
📋 この記事でわかること
- 税理士探しで最初にやりがちな5つのNG行動
- 「安い税理士=お得」ではない理由
- 1人だけ面談して決める危険性
- 紹介・ネット・商工会議所それぞれの落とし穴
- 最初の失敗を防ぐための正しいアプローチ

税理士を探し始めた経営者が、最初の段階でやってしまいがちな間違いがあります。悪意があるわけではなく、「普通に探せば大丈夫だろう」という感覚で動いた結果、気づけばミスマッチを抱えたまま何年も経ってしまう——そういったケースが非常に多いのです。
税理士紹介を専門とする株式会社タックスコムでは、20年・26,000件以上の紹介実績を通じて、「最初の探し方」に起因するトラブルを数多く見てきました。この記事では、税理士探しで最初にやりがちなNG行動5つと、失敗しないための正しいアプローチを解説します。
目次
NG行動① 安さだけを基準に選ぶ
「とにかく費用を抑えたい」という気持ちは理解できます。しかし、税理士の報酬と質は必ずしも比例しないどころか、「安いから選んだ結果、より高くついた」というケースが後を絶ちません。
山下健一著『税理士に顧問料を払う本当の理由』(Amazon税理士カテゴリ1位)では、税理士をレベル1〜5に分類しています。年商5,000万円の会社を例にした月額報酬の目安は以下のとおりです。
| レベル | 特徴 | 月額目安 |
|---|---|---|
| レベル1 | ミスが多い・借入できない決算書を作る | 1.5〜2万円 |
| レベル2 | 申告はするが提案なし・経営に無関心 | 4〜5万円 |
| レベル3 | 親身・レスポンス早い・適正価格 | 2万円前後 |
| レベル4 | 人脈を活かして経営者の悩みを解決する | 4万円前後 |
| レベル5 | 事業計画×現場を連動させPDCAを回す | 10万円〜 |
ここで注目すべきは、レベル2の報酬(月4〜5万円)がレベル3(月2万円前後)より高いという逆転現象です。「高いからいい税理士」「安いから悪い税理士」という単純な図式は成り立ちません。
また書籍では次のように警告しています。
「『安かろう悪かろう』は税理士業界にも当てはまる。値段が極端に安い税理士の場合、すぐに解約されてしまうことが多かったりとそれなりの理由があるケースだって少なくない。」
費用を気にすること自体は正しいですが、「相場に見合った報酬を払い、それ以上の価値を得られる税理士を選ぶ」という視点を持つことが重要です。
NG行動② 1人だけ面談してすぐ決める
「紹介してもらった税理士と面談して、感じが良かったのでそのまま契約した」——これは非常に多いパターンですが、大きなリスクを伴います。
最初の面談では、税理士側も「耳障りのいいこと」しか言わない場合があります。ふたを開けてみると対応が全然違った、ということも珍しくありません。
書籍でも複数の候補を比較することを強く推奨しています。
「税理士は長い付き合いをするのが理想で、長い付き合いをするからこそ複数の税理士を比べて決めることをおすすめする。できることなら2〜3人を比べて適した税理士を選ぶのがよい。」
2〜3人を比較することで、対応の差・提案内容の差・相性の差が明確になります。1人だけ見て決めることは、選択肢を自ら狭めることと同じです。
NG行動③ 探し方の「落とし穴」を知らずに動く
税理士の探し方には主に5つの方法がありますが、それぞれに落とし穴があります。最初に知っておくことで、無駄な遠回りを防ぐことができます。
知人からの紹介
最も一般的な方法ですが、知人にとって良い税理士が自社に合うとは限りません。年商・業種・今後の方向性が違えば、求める税理士像も異なります。また、紹介を受けた手前、合わなくても解約しづらいというデメリットもあります。
金融機関からの紹介
金融機関から紹介される税理士は大手税理士法人が多く、報酬が高額になりがちです。さらに、融資を受けている間は実質的に解約できないという縛りが生じることも。融資に有利になるかといえば、そうとも限りません。
商工会議所からの紹介
「その商工会議所に属しているから」紹介されるケースが多く、自社の年商・業種に合っているかどうかは考慮されていないことがほとんどです。
ネット・DM
手軽に探せますが、掲載情報の真偽を見極めるのが難しい点が課題です。「飲食店専門」「IT企業得意」と名乗っていても、実績や経験がどこまで本当かは確認できません。なお、ネット集客に力を入れているのはレベル2〜3が中心で、レベル4・5の税理士はネットにほとんど出てきません。
友人税理士
経験則では、大体途中で関係が破綻するケースが多いです。「友人価格」で依頼すると対応が疎かになりやすく、自社の財務状況をすべて把握されることへの心理的な壁も生まれます。
NG行動④ 担当者を確認せずに大手事務所と契約する
「大手の税理士法人なら安心」と考えて契約したものの、実際に担当するのは経験の浅いスタッフだった——というのはよくある話です。
大手事務所では所長ではなく雇われた税理士やスタッフが担当になることがほとんどです。その担当者の経験・スタンス・コミュニケーション能力が、実際のサービス品質を左右します。
💡 契約前に必ず確認すること
- □ 実際に担当する人物は誰か
- □ その担当者と事前に1度は面談できるか
- □ 担当者がよく変わる事務所でないか
- □ 所長に相談したいときにアポが取れるか
- □ 契約書に解約に関する条件が明記されているか
また、料金の説明ばかりする税理士や、初回面談でいきなり契約書を出してくる税理士には注意が必要です。経営者をビジネスパートナーとしてではなく、「財布」として見ている可能性があります。
NG行動⑤ 「今の税理士への不満」を基準に次を探す
「今の税理士が何も提案してくれないから、次は提案してくれる税理士を探そう」——こうした動機で探し始めること自体は自然ですが、「何に不満があるか」だけを基準にすると、同じような税理士にたどり着くリスクがあります。
重要なのは、不満の解消だけでなく「自社が次のステージで何を必要としているか」を前向きに定義することです。
例えば、「提案してくれない」という不満を持っている経営者に詳しく聞いてみると、そもそも提案が必要な年商規模・状況でないケースが多いことも事実です。年商1,000〜2,000万円の段階では、税理士からの提案を待つより、まず「DO(行動)」を優先して売上を上げることのほうが重要です。
不満を起点に探すのではなく、「自社の今と、目指す方向性に合った税理士を探す」という視点に切り替えることが、最初の間違いを防ぐカギになります。
最初の失敗を防ぐ:正しい探し方の3ステップ
- 探し物を明確にする:年商規模・今後の方向性・依頼したい業務を事前に言語化する
- 複数候補をリストアップする:2〜3名を比較する。1つの方法だけに頼らず、紹介サービスも活用する
- 面談で必ず「悩みを投げかける」:実際に困っていることや経営の方向性を話して、反応・回答の質を比べる
レベル1・2の税理士は面談時に「流す」か「別料金ですね」と返してくることが多い一方、レベル3以上の税理士は無料面談でも丁寧に向き合ってくれます。面談の質こそが、その税理士のレベルを見極める最大の機会です。
税理士コンシェルジュが「最初の失敗」をなくす仕組み
株式会社タックスコムの税理士コンシェルジュは、税理士探しの最初の段階から経営者に寄り添います。
- 紹介前に代表・山下が税理士と直接面談しているのは業界で当社だけ。登録率30%以下の厳選審査を通過した1,600名以上の中から紹介
- 担当スタッフ全員が決算実務10年以上の経験者。「どんな税理士が必要か」の整理から無料でサポート
- 20年・26,000件以上の実績により、年商・業種・方向性に応じたマッチング精度が高い
- 契約後も定期フォローあり。「合わなかった」では終わらせない体制
著書『税理士事務所7つの経営戦略』(清文社)でも知られる山下健一が、税理士業界の実態を熟知した上でサービスを設計しています。
まとめ:最初の1手が、その後の数年を決める
税理士との関係は、一度始めると長く続くものです。最初の選び方を間違えると、その後何年もミスマッチを抱えることになります。
今回紹介した5つのNG行動を避け、事前の準備と複数比較を徹底することで、自社に本当に合った税理士との出会いに大きく近づくことができます。
「何から始めればいいかわからない」という方も、税理士コンシェルジュへの相談は無料です。最初の1歩をぜひご一緒させてください。
最終更新日:2026年3月28日
▢こんな記事も読まれています
▢一番読まれている記事
- 小計・合計・総計・計・累計の違いって何?正しい使い方をマスターしよう!
- 決算書の「マイナス三角△」の意味とは?具体的な使い方など日本独特の会計事情
- 所得金額と収入金額の違いとは?確定申告で必要な基礎知識と計算方法
- 金融機関お届け印とは?実印と同じ印鑑で兼用しても大丈夫?
- 「棚卸し」とは?意味や目的、作業方法まで分かりやすく解説
- マネーの虎で最も成功した「フランスロール」成功者の波乱万丈な人生のまとめ
- マイナンバーと預貯金口座が紐付けされるとどうなる?
- 「続柄」の正しい読み方・書き方とは?書き方一覧と基礎知識
- 年商とは?売上高との違いや一般的な使い方など年商の基礎知識
- 法定福利費とは?種類や負担料率、計算方法、福利厚生費との違いまで解説
税理士コンシェルジュコラム
新着・税理士無料相談
新着・口コミ