税理士が何もしてくれない・提案してくれない本当の原因と正しい対処法
📋 この記事でわかること
- 「税理士が提案してくれない」不満の本当の原因
- 税理士が提案できない・しない構造的な理由
- 経営者側に原因がある場合のパターン
- 年商規模と「提案が必要かどうか」の関係
- 不満を解消するための正しい対処法と変更すべきケース
「うちの税理士、何も提案してくれない」「聞かないと何も教えてくれない」「自分の会社に関心がないみたい」——税理士への不満として最も多く聞かれるのが、この「提案がない」という声です。
しかし、この不満の原因は必ずしも税理士だけにあるわけではありません。構造的な問題・経営者側の問題・年商規模の問題が複合して起きていることが多いのです。
税理士紹介を専門とする株式会社タックスコムが、20年・26,000件以上の紹介実績をもとに、「税理士が提案してくれない」不満の本当の原因と、正しい対処法を解説します。
目次
原因① 税理士の性質・職業的特性の問題
山下健一著『税理士に顧問料を払う本当の理由』(Amazon税理士カテゴリ1位)では、税理士が提案しない理由をこのように説明しています。
「そもそも税理士になる方は提案が苦手です。なぜなら、変化が苦手であるからこそ安定した資格を活かした仕事に就こうとしているのです。人と会うことが好きな営業畑の方に、なぜ税務などの細かい計算や管理が苦手なのかを聞いているようなものです。企画や戦略を練るのが好きならば、最初から他の仕事を選んでいることでしょう。」
つまり、多くの税理士が提案を苦手とするのは「悪意」ではなく「性質」の問題です。変化よりも安定を好み、数字の管理が得意な人が税理士を選ぶ傾向があります。これを理解することで、「何もしてくれない」という感情的な不満から、「どう活用するか」という建設的な視点に変えることができます。
原因② 税理士のレベルの問題(レベル1・2の特徴)
書籍では、税理士全体の6〜7割がレベル1かレベル2であることが指摘されています。
| レベル | 「提案しない」典型的な言動 |
|---|---|
| レベル1 | 「やりたいならどうぞ」と無関心。ミスが多くそもそも基本業務すら不十分 |
| レベル2 | 「税務申告さえすればOK」というスタンス。相談しても「そうですね」で終わる。根拠のない結論だけを言う |
特にレベル2の税理士は「漠然とした不満がある」という経営者が最も多いタイプです。ミスは少ないが何もしてくれない——この状態に何年も気づかずにいる経営者が実に多くいます。
原因③ 経営者側からの情報提供が不足している
「提案してくれない」という不満を持つ経営者に詳しく話を聞くと、実は経営者側から税理士に必要な情報を提供できていないケースも多くあります。
「しっかりと情報開示をしているにもかかわらず、税理士が『へ〜そうなんですね』ぐらいで終わってしまっていたら、これは税理士に問題がある可能性があります。」
逆を言えば、情報開示が不十分な状態で「提案がない」と不満を持つのは、税理士側の責任とは言えない部分もあります。税理士に的確な提案をしてもらうために、経営者が提供すべき情報は以下のとおりです。
💡 税理士に提供すべき情報
- 今期の利益見込み・資金繰りの状況
- 来期の事業計画・投資予定
- 今後の方向性(拡大・維持・承継・売却など)
- 融資・借入の検討状況
- 具体的に相談したいテーマ(「節税策を教えてほしい」「融資を検討している」など)
原因④ 年商規模が「提案が必要な段階」に達していない
「提案がない」という不満が生まれる場合、そもそも提案が必要な年商規模・状況ではないケースも多いです。
「提案してくれないと悩む経営者に話を聞いてみると、そもそも提案が必要な段階でない場合も多いもので、それこそ年収1000万円から2000万円規模であれば、税理士からの提案を待つよりも売上を上げることの方が優先順位は高いはずです。」
年商1,000〜2,000万円の段階では、税理士からの提案を期待するよりも「DO(行動)」を優先して売上を立てることが最も重要です。この段階で提案がないことへの不満を抱えるより、まず売上を増やすことに集中しましょう。
「提案してくれない」不満への正しい対処法
対処法① まず経営者側から積極的に相談する
税理士の性質上、待っていても提案が来ないケースが多いものです。「○○について相談したいのですが」と具体的に切り出すことで、税理士も適切に対応しやすくなります。提案を引き出すために経営者側が積極的に動くことが重要です。
対処法② 具体的な質問・相談テーマを準備して面談に臨む
「何か提案はありますか?」という漠然とした問いかけでは、税理士も答えにくいものです。「今期は利益が○○万円出そうだが、節税策はあるか」「来期に設備投資を考えているが財務的に問題ないか」という具体的なテーマを持って面談に臨みましょう。
対処法③ 年商5,000万円以上なら変更を検討する
年商5,000万円以上になっても提案が一切なく、情報を開示しても「そうですね」で終わる場合は、レベル2の税理士である可能性が高く、変更を検討すべきタイミングです。この規模では税理士の質が経営の成否に直結します。
「変更すべきケース」と「変更しなくていいケース」
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| 年商5,000万円以上・情報開示しているのに提案が全くない | 変更を検討 |
| 年商1,000〜2,000万円で提案がない | まず売上優先。変更より行動 |
| 情報を伝えていないのに「提案がない」と不満 | まず経営者側が情報提供を改善する |
| 聞けば答えてくれるが自発的な提案がない | 経営者側から積極的に相談する習慣をつける |
| 事業拡大の意向を伝えたのに「やめたほうがいい」と理由なく反対される | 変更を検討(スタンスのミスマッチ) |
税理士コンシェルジュが「提案してくれる税理士」を見つけられる理由
- 代表・山下健一が紹介前に税理士と直接面談しているのは業界で当社だけ。「レベル3以上の、経営者の相談に積極的に向き合う税理士」だけを登録。登録率30%以下の厳選1,600名以上から提案
- 担当スタッフ全員が決算実務10年以上の経験者。「今の税理士の不満が変更を要する問題かどうか」を中立な立場で判断・アドバイス
- 20年・26,000件以上の紹介実績。税理士の変更に関しても、最適なタイミングと手順をサポート
- 変更のタイミングと手順については、専用記事でも詳しく解説しています
まとめ
- 「税理士が提案してくれない」の原因は「税理士の性質的な問題」「レベル1・2の質の問題」「経営者側の情報提供不足」「年商規模が提案を必要としない段階」の4つ
- 年商1,000〜2,000万円では提案より売上を立てることが最優先。提案への期待より行動を優先する
- 年商5,000万円以上で情報を開示しても提案がない場合は変更を検討すべき
- 「提案を引き出す」ために経営者側が積極的に情報提供・相談テーマを持って面談に臨むことも重要
- 税理士コンシェルジュでは「変えるべきかどうか」の判断から無料でサポート
この記事の監修・運営
税理士コンシェルジュ編集部
株式会社タックスコム|代表:山下健一
2008年のサービス開始以来、「税理士選びの判断基準」を専門とする紹介サービスを運営。代表の山下健一が1,600名以上の税理士と直接面談し、登録率30%以下の厳選審査を実施。個人事業主から年商数百億円の上場企業まで、累計26,000件以上・20年にわたる紹介実績を持つ。担当スタッフは全員、決算実務10年以上の経験者。
いきなり税理士を紹介するのではなく、「そもそも変えるべきか」「紹介を使うべき状況か」という判断の整理からサポート。テレビ東京・週刊ダイヤモンド・経済界・税理士新聞などのメディアに掲載実績あり。代表著書『税理士に顧問料を払う本当の理由』はAmazon税理士カテゴリ1位を獲得。
面談済み税理士 1,600名以上登録率 30%以下紹介実績 26,000件以上創業 20年Amazon 税理士部門 1位
最終更新日:2026年3月27日
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