税理士事務所はクラウド会計は導入するべきか?
「クラウド会計は導入するべきか?」
という質問をいただくことが増えました。
結論から言うと、もし新規案件を増やしたいと思うのであれば
導入すべきだと私は思います。
理由は、クラウド会計に対応している税理士を求める社長さんが増えているからです。
実際、「クラウド会計の先生」という指定で税理士の紹介依頼があるほどです。
いろいろなところで何度も言われていることですが、
時代の変化に適応できるものだけが、次世代まで生き残れる「種」となります。
1億以上も栄えた恐竜は、白亜紀末の気候変動に適応できず、あえなく絶滅してしまいました。
いま税理士業界に押し寄せているIT化の波は、
まさに大量の「種」を滅ぼすほどの地殻変動を起こそうとしています。
そうした中でクラウド会計の導入は、新しい時代に適応する重要なツールだと言えます。
しかしながら、クラウド会計の導入を敬遠されている先生方からは、
セキュリティ面が心配、処理速度が遅い、仕訳が間違えている、
といった声を聞くことが多くあります。新しいツールですから、
発展途上の部分ももちろんあるでしょう。
ただし、ハッキリ言って処理速度が遅いという理由は
税理士側の都合であって顧問先は一切関係ありません。
先にも述べましたが、新規案件を増やしたいとお考えであれば、
商売の基本である顧客が求めていることに答えるというのが大原則と言えます。
また、クラウド会計の処理スピードに関しては日進月歩で改善されつつあります。
いまや、顧客のニーズの変化に適応するひとつの大きなポイントがクラウド会計なのです。
そして業界に大きな変化が起こる時こそがビジネスチャンスです。何も変化がなければ、
お客さんも同じところに依頼しますし、乗り換えようとはしません。
大きな変化が起こる時は、市場にいるお客さんもまたその変化に適応したところに動いていきます。
つまり、新規案件を増やしやすくなるという事です。他の事務所と大きな差別化をせずとも、
クラウド会計にも対応していると言うだけで新規案件を獲得できる
可能性があるというのはとても大きなチャンスでしょう。
さらに、クラウド会計の進化と普及は慢性的な人材不足解決の糸口につながり、
税理士が顧問先に寄り添える機会となり、業界全体も良い方向に向かうと思います。
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