ひとり税理士事務所にありがちな7つの過ち(3/3)
■5、記帳代行中心のスタイル
記帳代行でお金をもらうスタイルを好む先生は少なくありません。
ただ、記帳代行は手が掛かる割に実入りが期待できず、
特にひとり事務所の所長にとっては、こなせる数に限界がある業務です。
そのうえ、顧客は他の事務所との比較が容易で、
1円でも安いところを見つければすぐに移ってしまう
という不安定さも持ち合わせています。
では何を提供してお金をもらえばいいのか。
私は顧客の未来のために必要な情報提供だと考えます。
そのためには、社長のニーズを引き出すコミュニケーションスキルに加え、
必要な情報を集めるためのツールやネットワーク、すなわち
クラウド会計や財務シミュレーションなどのソフトの活用が必須となります。
■6、特にどこにも属していない。
税理士会やソフトベンダーの団体など、税理士が属する
コミュニティーのどこにも属さず、独自の考えだけで
事務所経営をされている先生もいます。
しかし、外の情報が入ってこないとどうしても
世の中の流れから取り残され、どんどん顧客が
離れてしまうことにもなりかねません。
実際に、事務所経営が順調な先生方は定期的に
情報収集を行っています。それも、税務などの
専門知識ではなく新規開拓に関しての情報です。
ひとり所長は、どうしても現場で手一杯になりがちですが、
それが原因で情報収集に時間が取れず、市場の変化から
取り残されてしまっては本末転倒です。
ぜひともネットワークを強化し、情報収集ができる環境に
身を置かれることをお勧めします。
■7、小規模事務所ゆえの不安
小さいままだと大きな事務所に負けるのでないかと
不安に思うひとり所長も多いようです。
しかし、本当に人数が多い方がお客さんに
とってうれしいのでしょうか。
しっかりした専門知識も経験もある所長が
全て自社のことを把握して相談に乗ってもらえる個人事務所が、
科目合格者の所員はいても所長に聞かないと何も答えられない
中堅事務所や、事務的な対応しかしないのに金額だけが高い
大手税理士法人に比べて劣るものでは決してありません。
ひとり所長はもっと自信を持って、
現在のスタイルを貫いて頂いてよいはずです。
大手や中堅にない強みがたくさんあるのですから
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