新規の面談時に気を付けたい服と車
税理士先生に新規のお客様をご紹介して
先方との初顔合わせに伺う際、気を付けて頂きたいのが
先生が着ている服と、乗って行かれる車についてです。
以前、ある先生を経営者に紹介したとき、面談後に社長から
「あまりにも不潔すぎて生理的に無理だ」
と断られてしまったことがありました。
紹介した税理士は仕事に関してはとても優秀な方だったのですが、
残念なことに身だしなみには無頓着で、ボサボサの髪に薄汚れたスーツで、
どうみても清潔感とは程遠い印象だったようです。
これではいくら良い仕事をするとしても敬遠されて当然です。
税理士の顧客は、ほとんどが経営者やいわゆる富裕層です。
人に会うことが多い彼らは、やはり身なりには相応に気を使う人たちです。
「税理士は中身で勝負だ」といくら言っても、
その勝負の土台に乗せてもらえなくては話になりません。
もちろん、私は決して「税理士たるもの高級スーツを身にまとうべき」
と言っているのではありません。
第一印象で顧客を逃してしまうのは、非常にもったいない
ということをお伝えしたいのです。
それは顧客と会うときの車についても言えます。
こちらは逆に、愛着を持ちすぎて失敗してしまうケースが見られます。
初回の新規面談時に、ある税理士が高級外車(スポーツカー)に
乗って来こられたことがありました。
その先生は、車好きということに加え、
社長に対して成功者としての自分を見せることで
安心感を与えたかったと後に言っていましたが、
残念ながら経営者に与えた印象はマイナスイメージしかありませんでした。
たしかに、高級外車は成功者の証として一定の信頼を
印象付けることもありますし、そうしたマーケティング手法も存在します。
しかし、そうした手法を使うときは相手を選ぶべきで、
特に苦労を重ねてきた人が多い中小企業の経営者には
「浮ついた人間」と映ってしまうことが多くあります。
地道に経営を続けてこられた社長さんは、生活が派手になると
本業がおろそかになる傾向にある事をよく知っているのです。
新規の顧客対象者と対峙するときには、自分を売り込む以上に、
まずは相手に受け入れられる姿勢が大切です。
貴重な機会を初対面の印象で逃さないよう、
「見られ方」には十分に気をつけて頂きたいと思います。
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