税理士から見た税理士紹介サービスについて
税理士の先生が新規案件を獲得する手段の一つに
「税理士紹介サービス」の利用があります。
今回は、その税理士紹介サービスについて
ビジネス的な視点から書かせて頂きたいと思います。
「あまりいい評判は聞かないけど、それでもちょっと気になる」
という方も多いのではないでしょうか。
マイナスイメージの理由は、やはり
1、価格競争を煽られそうなこと
そして
2、高額な紹介料
のふたつが挙げられると思います。
まず価格についてですが、ほとんどの税理士紹介会社は
会計の知識がありませんから、会っても何も話ができないため
会ったこともない同士をつなげています。
そのため、どうしても金額の話にウエートが
置かざるを得ない状況というものはあります。
ただ、税理士紹介事業者もさまざまですから、あまり強行に
顧問料の削減を勧めてくるようなところは避けてもいいと思います。
紹介事業者と税理士の良好な関係性を保つためにも、
私は一般の人材紹介事業のように紹介のための資格を
作っても良いのではないかと思っています。
ふたつ目の紹介手数料についてですが、
契約に至った1社あたり、年間顧問料の50%~90%と、
事業者によって幅があるのが現実です。
これを高いと思うか安いと思うかの問題ですが、
自力で新規開拓を行えば、人の紹介かネット集客のいずれかが
選択肢となりますが、いずれにしても成果につながるまでは
膨大な時間と労力がかかります。
人からの紹介の場合は、人脈を広げてハブとなる人を探し出し、
その人の信頼を得て初めてそこから紹介が生まれるようになります。
一方、インターネットを使った集客は、ホームページを作成して
地道に記事を書き続け、数カ月から1年以上かけて運よく上位表示され、
初めて問い合わせが来るようになります。
広告を出すにしても、広告文章を考え成果が得られるようになるまで
テストマーケティングを繰り返すことになります。
ビジネスの世界では、お金で時間を買う事ができます。
正確には費やす時間や労力をお金で解決することができます。
人の採用であれば人材紹介であり、結婚相手であれば
結婚相談所などがそれにあたります。
探す時間と手間をお金を払ってでも解決したい人は紹介サービスを使います。
紹介サービスは、一般的には成功報酬形式が多いため
成果につながった場合のみ費用が発生します。
事業は時間とお金をどこに投資するのかの経営判断です。
もちろん、まだ契約も決まっていないのに、新規案件を
紹介することを前提に多額の保証金を請求するほか、
何らかの商品を売りつけてくる業者もいるので見極めは大事です。
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