ひとり税理士事務所にありがちな7つの過ち(2/3)
■3、紹介者に報告をしない。
知人や既存の顧客から新規案件の紹介があったとします。
顔合わせの後、税理士の先生方はどのような行動を取るのでしょう。
私の経験上、紹介者から確認の連絡を入れるまで、先生が自ら
紹介者に報告をすることはほとんどないというのが現状です。
紹介した側としては、結果の報告を入れてくれるかどうかは大きな違いです。
次も紹介しようと思うか思わないかがここで決まります。
もし、先生が顧問先同士をつなげた後に、両者が先生の
いないところで会うことになり、その結果の報告が
なければどう思うでしょう。
「あれ?どうなったんだろう?報告の一つあってもいいのでは?」
と思うのではないでしょうか?
せっかく、時間を割いてつないでもそのあと何も
報告がなかったら次も紹介しようとは思わないはずです。
小さいことのようですが、やがてとてつもない大きな差となります。
多くの紹介を受け続けている先生は、紹介者への報告を徹底しています。
しかしそれは全体の数パーセントでしょう。
紹介者への報告は絶対に欠かしてはいけません。
■4、一度決めた報酬からは絶対下げない。
順調にお客さんが増えていればいいのですが、
そうでない事務所の先生に限って
「赤字になるので、顧問料は規定からは一切下げられません」と言います。
しかし、ここで言う赤字とはいったい何でしょう。
月次担当者を雇っているわけでもなく、また原価もないのに
なぜ赤字になるのでしょうか。
他より安くても、獲得した報酬は全て利益になります。
少し安く仕事を受けたとしても、そこから来る新たな紹介や
数としての実績の方がよっぽど大きな利益と言えます。
お客さんを選ぶのは手が回らなくなってからです。
余裕が出るまでは、報酬規程はあくまでも規定であり
臨機応変に考えて頂くことをお勧めします。
もちろん、お客さんが順調に増えて所長が手一杯なら、
しっかりお客さんを選び、所長の時間単価を上げるべきでしょう。
ひとり所長の収入を計算する場合、単価を高く
設定しすぎていることがあります。
今の時代、年間50万円以上にターゲットを絞って
増やそうとしても苦戦します。
それなら年間30万円のお客さんを増やし、一定の数が
集まってから値上げする方がはるかに早く目標に到達できますし、
実績も詰めることでしょう。つまり、単価を上げたい先生は、
まずは数を増やすことに専念されるべきなのです。
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