電話の折り返しは想像以上に重要
税理士の変更を考えている経営者に話を聞くと、
電話の折り返しがないという理由が多いことに驚かされます。
ビジネス上、取引先からの電話に出られなかったときは、
遅くても翌日には折り返しの連絡をするのは当たり前の話で、
相手がお客さんならなおさらの事です。
しかしながら、税理士業界には電話の折り返しの
重要性を理解されてない方が多いようです。
実際、「折り返しがない」という理由で
税理士を変更する社長が、数件に1件のペースで存在します。
もちろん、非常に安価な契約や手間のかかる案件では
返事が遅くなることもあるでしょう。
ですが大抵の場合は、決して格安の顧問料というわけでも、
難しい用件でもなく、ただ単に「返事をしないだけ」
というケースが多いのです。
そして、普段から「お客さんが獲得できない」
と嘆いている先生に限って、その日のうちに
連絡があることはなく、たいていは翌日以降です。
逆に、紹介が絶えることなく、一人で100社以上の顧問先を
担当している先生に連絡すると、もし電話に出ることができなくても、
必ずその日のうちに電話を頂戴します。
中には、携帯電話のメッセージで、後で折り返す旨を
送ってくださる先生もいます。
「新規のお客が取れない」と嘆いている先生は
折り返しが翌日以降で、一人で100社担当されている先生は
電話に出られなくても、すぐにメッセージが送られてくる。
私はこの違いを目の当たりにして、お客さんから
支持されている先生は、税務に関する能力以前の要素が
大きいのではないかと思いました。
それは、お客さんに対する意識の差です。
仕事への姿勢が所作に現れ、社長のみなさんも
その所作から税理士の先生方の仕事への姿勢を
感じ取っているのだと思います。
また、御社はお客さんから事務所に電話があり
所長が不在の場合、対応したスタッフは何と言って
電話を切るでしょうか?
事務所の中には、「いま所長はいません」とだけ言って
電話を切るところがあります。
こちらもビジネスとして考えた場合、要件を確認し、
内容によっては所長から折り返しの連絡が行くように
手配するのは当然のことです。
何も聞かずただ所長がいないとだけ伝えて
電話を切っているようでは、お客さんは当然離れていきます。
顧問先が減ってきて困っている先生方は、
新規獲得を考える前に、まずは今目の前の顧問先との
接し方を見直してみてはいかがでしょうか?
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